IMF専務理事:金融危機で政情不安も、ドル基軸通貨は不変

国際通貨基金(IMF)のストロ スカーン専務理事は23日、世界的なリセッション(景気後退)で貧困 の度合いが増した国民を救済できない国では、政情不安のリスクが高 まると警告した。

同専務理事はニューヨークで講演し、「世界の多くの地域では、 失業率の上昇や購買力の低下だけではなく、命さえ危うくなっている。 経済の細分化と破壊は社会・政情不安や民主主義の崩壊につながり得 る。戦争が発生する恐れさえある。われわれはこれを避けなければな らない」と語った。

講演後の質疑応答でストロスカーン専務理事は、米経済が世界をけ ん引する立場にある限り、ドルが基軸通貨としての地位を失う公算は小 さいとの見解を示した。さらに「ドルの役割は今後、低下することはな いだろう」と表明。今回の危機で「ドルは貯蓄や流動性を確保する上で 最も信頼できる通貨のようだ」と述べた。

IMFの特別引き出し権(SDR)については、ドルの脅威にはな らないとしつつ、基軸通貨構想には「非常に興味を引かれる」と語った。

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