G20金融サミット:ボーナスめぐりオバマ大統領と欧州勢が綱引きも

24日に開幕する20カ国・地 域(G20)首脳会議(金融サミット)でオバマ米大統領は、銀行の賞 与(ボーナス)制限をめぐり欧州勢と綱引きを演じることになりそう だ。就任後初めて主催するサミットで手腕が問われることになる。

米ペンシルベニア州ピッツバーグでのサミットでオバマ大統領は、 銀行に義務付ける自己資本比率の引き上げや地球温暖化阻止への取り 組みについても、世界の意見集約を目指す。

気候変動対策や金融規制改革における米議会とオバマ政権の動き の鈍さに、欧州諸国のいら立ちは高まっていると、米戦略国際問題研 究所(CSIS)の欧州問題専門家、ヘザー・コンリー氏は話す。

同氏はサミットを控えて記者団に語り、ロンドンでの前回のG 20サミット以来の5カ月に、「欧州ではオバマ政権の実行力欠如へ の懸念が高まっている」と述べた。特に「気候変動と世界の金融規 制システムの本格的な改革」が欧州では最重要視されていると語った。

サミットでは報酬や資本規制に加え、過度のリスクテーク抑止や 世界の貿易不均衡の縮小など、金融危機再来を防ぐ方法が話し合われ る。

各国間の対立の火種の1つが賞与問題だ。銀行のボーナスについて、 欧州勢は幹部の受取額に具体的な上限を設けることを望んでいる。フラ ンスのサルコジ大統領が推進していたこの案はしかし、今月のG20財 務相・中央銀行総裁会議の提言には盛り込まれなかった。代わって、ボ ーナスを資本水準と連動させ、一定の資本基準を満たした銀行にはボー ナス制限を課さないなど、具体的な上限を回避したい米国勢との歩み寄 りが模索される見込みだ。

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