米国株(22日):上昇、世界的な株高の流れを継承(Update1)

米株式相場は上昇。ほぼ1年 ぶりの高値をつけた。世界景気に改善の兆しが示されたほか、アナ リストが百貨店メーシーズやパソコン大手ヒューレット・パッカー ド(HP)など企業の投資判断を引き上げたのが好感された。

金融のJPモルガン・チェースは、バンク・オブ・アメリカ (BOA)による利益予想の引き上げを手掛かりに上昇。シティグ ループによる買い推奨が材料となり、メーシーズ株も上昇した。H Pはクレディ・スイス・グループによる投資判断の引き上げが好感 され、値上がりした。

産金のニューモント・マイニングや石油のエクソンモービルも 高い。商品相場の値上がりが影響した。建機大手のキャタピラーは 商品需要が売り上げを押し上げるとの見方を背景に上昇した。

S&P500種株価指数は前日比0.7%高の1071.66。ダウ工業株 30種平均は同51.01ドル(0.5%)上げて9829.87ドル。MSCI 世界指数は1.1%上昇した。いずれの指数も昨年10月初め以来の 高値で終えた。

PNCファイナンシャル・サービシズ・グループのウェルスマ ジメント部門のジェームズ・デュニガン最高投資責任者(CIO) は、「株高は今後も続くだろう。調整が入ったとしても大したもの にはならない。リスク資産への意欲は今後も拡大するだろう。様子 見に回されている資金は潤沢にある。米企業は非常に熱心に経費を 削減しており、経済活動は世界的に改善している」と述べた。

世界的な株高

この日はアジア開発銀行(ADB)が域内経済の成長率予想を 上方修正したことを好感し、世界的に株価が上昇した。ADBは中 国とインド、インドネシアの成長加速が地域経済を支えるとみてい る。ADBは22日発表したリポートで、日本を除くアジアの2009 年成長率予想を3.9%と述べた。

今月24-25日には米ピッツバーグで20カ国・地域(G20)首 脳会議が開催される。金融危機の再発防止策や持続的な景気回復な どが議題になる。

S&P500種は今年3月9日の12年ぶり安値から58%値を戻し た。各国の景気対策が景気回復につながるとの見方や医療品メーカ ーのジョンソン・エンド・ジョンソンからゴールドマン・サック ス・グループに至るまで多数の企業決算がアナリスト予想を上回る 好調だったのが背景。

金融株

JPモルガンは4.3%高。ダウ工業株30種平均銘柄の中で値上 がり率トップ、7月15日以降では最大の上げだった。BOAのア ナリスト、ガイ・モスコウスキー氏が第3四半期の1株当たり利益 を46セントから49セントに上方修正した。

BOAも上昇。ロッチデール・セキュリティーズのアナリスト、 リチャード・ボーブ氏が同銀の目標株価を25ドルに引き上げたの が買い材料だった。従来は19ドル。同行が政府の二つの債務保証 プログラムの解消を決定したことが理由。

S&P500種金融株価指数は2.3%高。産業別10指数の中で値上 がり率トップ、昨年11月以来の高値に押し上げられた。

シティグループは米百貨店大手のメーシーズの売り上げ増が期 待できるとして、投資判断を「ホールド」から「買い」に修正した。 メーシーズはこの日、5.5%高で取引を終えた。

HPは上昇。クレディ・スイスは同社の株式投資判断を「ニュ ートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げた。

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