9月22日の米国マーケットサマリー:株と国債が上昇、ドルは下落

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4797 1.4680 ドル/円 91.18 91.93 ユーロ/円 134.91 134.96

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,829.87 +51.01 +.5% S&P500種 1,071.66 +7.00 +.7% ナスダック総合指数 2,146.30 +8.26 +.4%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .96% -.02 米国債10年物 3.45% -.03 米国債30年物 4.20% -.03

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,015.50 +10.60 +1.05% 原油先物 (ドル/バレル) 71.55 +1.84 +2.64%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで3営業日ぶりに 反落。1年ぶり安値となった。世界的な景気回復の兆候を受け、利回 りの高い資産に資金が流入した。

米ドルは対主要通貨中では、ニュージーランド・ドルに対して最 も下げた。オーストラリア・ドルに対しても値下がり。アジア開発銀 行(ADB)が域内経済の成長率予想を上方修正したことが背景。ニ ュージーランド・ドルは対円で11カ月ぶり高値まで買われた。同国 の経常赤字が縮小したことを好感した。

インベステック・アセット・マネジメント(ロンドン)の為替 管理担当責任者、サノス・パパサバス氏は、「景気回復の観点に立て ば、投資資金は米国を離れ、もっとチャンスの高い地域へと流れる」 と指摘。「ドルは08年の逃避通貨だった。現在その大規模な反転が 起きているのは、マネーを投資に回す意味が出てきたことを意味す る」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時47分現在、ドルは対ユーロで0.7% 安の1ユーロ=1.4787ドル(前日は同1.4680ドル)。一時は23 日以来の安値となる同1.4821ドルまで下げる場面もあった。ドルは 対円で0.8%安の1ドル=91円21銭(前日は同91円93銭)。円 は対ユーロで1ユーロ=134円85銭(前日は同134円96銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。ほぼ1年ぶりの高値をつけた。世界景気に改 善の兆しが示されたほか、アナリストが百貨店メーシーズやパソコン 大手ヒューレット・パッカード(HP)など企業の投資判断を引き上 げたのが好感された。

金融のJPモルガン・チェースは、バンク・オブ・アメリカ (BOA)による利益予想の引き上げを手掛かりに上昇。シティグル ープによる買い推奨が材料となり、メーシーズ株も上昇した。HPは クレディ・スイス・グループによる投資判断の引き上げが好感され、 値上がりした。

産金のニューモント・マイニングや石油のエクソンモービルも 高い。商品相場の値上がりが影響した。建機大手のキャタピラーは商 品需要が売り上げを押し上げるとの見方を背景に上昇した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.7%高の1071.66。ダウ工業株30種平均は同

51.01ドル(0.5%)上げて9829.87ドル。MSCI世界指数は

1.1%上昇した。いずれの指数も昨年10月初め以来の高値で終えた。

PNCファイナンシャル・サービシズ・グループのウェルスマ ジメント部門のジェームズ・デュニガン最高投資責任者(CIO)は、 「株高は今後も続くだろう。調整が入ったとしても大したものにはな らない。リスク資産への意欲は今後も拡大するだろう。様子見に回さ れている資金は潤沢にある。米企業は非常に熱心に経費を削減してお り、経済活動は世界的に改善している」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。430億ドルと過去最高規模になった2年債入 札への需要が最近2年で最高となったため、買いが優勢になった。米 連邦公開市場委員会(FOMC)が22-23日の会合後、政策金利の 据え置きを発表するとの見通しも支援材料。

入札の応札倍率は2007年9月以来で最高となる3.23倍。過去 10回の平均は2.65倍だった。ブルームバーグ調査ではFOMCは 政策金利を維持すると予想されている。

ジョン・ハンコック・ファイナンシャル・サービシズのファンド マネジャー、ジェフリー・ギブン氏は「入札は非常に好調だった。23 日のFOMC声明発表を控え、売買が手控えられた」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時42分現在、2年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の0.96%。2年債(表面利 率1%、2011年8月償還)価格は2/32上げて100 2/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶりに上昇。ドル下落で代替 投資先としての金の魅力が戻った。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は一時、1年ぶりの低水準まで下げた。世界経済の回復の 兆しを受けて、高利回り資産に投資資金が流れたことが背景。同指数 は年初から前日までに5.6%低下した一方、金は同時期に14%上昇 した。金はこの日、2008年3月に付けた過去最高値、1オンス=

1033.90まで、あと1.2%のところまで接近した。

ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)の金属トレー ダー、マット・ジーマン氏は、「この日はドルがかなり売りたたかれ た。金の値動きは、ドルがこのまま下げ続けるという観測に基づいた ものだ」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物12月限は前日比10.60ドル(1.1%)高の1オンス=1015.50 ドルで取引を終了した。一時は1021.50ドルまで上昇した。前日に は996.30ドルまで下げる場面も見られた。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は反発。ドルが下落したことを受け、イン フレヘッジとしての需要が増大し、4日ぶりに上昇した。

原油相場は前日比で一時3.1%高。ドルが対ユーロで1ユーロ=

1.4821ドルと、23日以来の安値まで下落したことが背景。アジア 最大のエネルギー消費国、中国の原油の純輸入量は8月に18%増加 し1792万トンと、過去2番目の高水準となった。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタムフォード) の市場調査ディレクター、アディソン・アームストロング氏は「ドル 大幅安に対する反応以外の何物でもない」と指摘。「前日はドルが上 昇し、原油がバレル当たり2ドル以上値下がりした。この日はドルが 対ユーロで1年ぶり安値となり、原油相場は見ての通りだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 日比1.84ドル(2.64%)高の1バレル=71.55ドルで終了した。

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