米国債(22日):上昇、入札好調で買い-2年債0.96%

米国債相場は上昇。430億ドルと 過去最高規模になった2年債入札への需要が最近2年で最高となっ たため、買いが優勢になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が 22-23日の会合後、政策金利の据え置きを発表するとの見通しも支 援材料。

入札の応札倍率は2007年9月以来で最高となる3.23倍。過去 10回の平均は2.65倍だった。ブルームバーグ調査ではFOMCは政 策金利を維持すると予想されている。

ジョン・ハンコック・ファイナンシャル・サービシズのファンド マネジャー、ジェフリー・ギブン氏は「入札は非常に好調だった。23 日のFOMC声明発表を控え、売買が手控えられた」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時13分現在、2年債利回りは前日比4ベーシスポイント(b p、1bp=0.01ポイント)低下の0.96%。2年債(表面利率1%、 2011年8月償還)価格は2/32上げて100 2/32。

入札

2年債入札(償還2011年9月)の結果によると、最高落札利回り は1.034%と、入札直前の市場予想の1.0296%を上回った。海外の 中央銀行を含む間接入札の落札に占める割合は45.2%。前回8月は

49.4%だった。過去10回の平均は41.5%。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジスト、 ケビン・フラナガン氏(ニューヨーク在勤)は「最近の入札では政府 の意図と目的が完全に達成されている」としながらも、「これは続か ないとの見方が根強い。今後の課題は大きく、供給は大きな問題にな るだろう。だれが米国債を買い続けるのかとの疑問が残っている」と 語った。

財務省は23日に400億ドルの5年債、24日に290億ドルの7 年債を発行する。今週の総額1120億ドルの入札は、8月24日の週 (1090億ドル)を上回り、過去最高。

キャンター・フィッツジェラルドのチーフ債券ストラテジスト、 ジョージ・ゴンキャルベス氏はブルームバーグテレビジョンとのイン タビューで「短期債で安価に資金を調達し、流動性が高く厚みのある 米国債のような市場で運用し、利ざやを稼ぐ動きが選好されている。 いつかはこの動きにも困難が生じるだろうが、利上げや短期債の大き な調整を懸念するのはやや尚早だ」と述べた。

前回8月26日の5年債入札(規模390億ドル)での応札倍率は

2.51倍と、過去10回の平均である2.23倍を上回った。間接入札の 割合も56.4%と、過去10回の平均40.6%を上回った。

経済指標は軟調

米連邦住宅金融局(FHFA)が発表した7月の住宅価格指数は 前月比0.3%上昇。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想中央 値0.5%上昇を下回った。これも朝方の買い材料となった。9月のリ ッチモンド連銀製造業景況指数は14と、前月から変わらず。7人の アナリスト予想である16を下回った。

RBCキャピタル・マーケッツの国債トレーダー、ダン・マルホ ランド氏は「景気対策や自動車買い替え奨励策が終わったとき、何が 景気を浮揚するのだろうか。企業に価格決定力はなく、インフレは加 速しないだろう」と述べた。

購入プログラム

米連邦準備制度理事会(FRB)の国債買い取りプログラムが始 まった3月25日以降、購入総額は2892億1900万ドルに上っている。 最大3000億ドルを買い取る同プログラムは10月に終了する。FRB は1兆2500億ドル相当の政府機関発行の住宅ローン担保証券(MB S)と2000億ドル相当の機関債も購入している。両プログラムは12 月末に終了する。

FOMCは23日に終わる会合で、総額1兆4500億ドルの住宅関 連証券の購入プログラムについて、現在は年末までと設定されている 終了期日の延長を決定する可能性がある。また購入規模を漸進的に縮 小する方針を決める可能性もある。

バークレイズの金利ストラテジスト、マイケル・ポンド氏は「わ れわれが注目しているのは金融当局がMBSや機関際購入に関する 変更を示唆するかどうかだ。プログラム期間を延長し、年末までに予 定額の全額を買い取るのではなく、来年1-3月(第1四半期)まで 購入を続けるかどうかだ」と語った。

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