9月22日の欧州マーケットサマリー:株が上昇、景気底入れ感で

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4781 1.4680 ドル/円 91.18 91.93 ユーロ/円 134.77 134.96

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 244.22 +1.25 +.5% 英FT100 5,142.60 +8.24 +.2% 独DAX 5,709.38 +40.73 +.7% 仏CAC40 3,823.52 +11.36 +.3%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.27% +.01 独国債10年物 3.39% +.01 英国債10年物 3.77% +.03

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,014.00 +17.00 +1.68% 原油 北海ブレント 70.36 +1.67 +2.43%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は上昇。アジア開発銀行(ADB)に続き、イタリ アとスイスも景気見通しを上方修正したことを受け、世界的なリセッ ション(景気後退)が終息しつつあるとの兆候が強まった。

欧州最大の半導体メーカー、STマイクロエレクトロニクスは堅 調。半導体価格が約1年ぶりの高水準となったことを好感した。クル ーズ船運営大手の英カーニバルは3カ月ぶり大幅高となった。同社が 利益見通しを上方修正したのに加え、バンク・オブ・アメリカ(BO A)が同銘柄を買い推奨したことが買いにつながった。商品相場の上 昇を背景に、オーストラリアのBHPビリトンなど鉱山株が高い。

ダウ欧州600指数は前日比0.5%高の244.22で終了。同指 数は3月9日の水準から55%上げている。

リーガル・アンド・ゼネラル(ロンドン)の株式ストラテジスト、 ジョージーナ・テイラー氏はブルームバーグテレビジョンとのインタ ビューで、相場はさらに若干上昇する可能性があるとの見方を示し、 「当社は株式に対して楽観的だ。現実の経済活動が高まり始めている 兆しがある」と語った。

22日の西欧市場では、ベルギーとルクセンブルクを除く16カ国 で主要株価指数が上昇。ダウ・ユーロ50種指数は前日比0.3%高、 ダウ・欧州50種指数は0.5%上げた。

景気見通し

イタリア財務省当局者はこの日、今年の国内総生産(GDP)が 前年比4.8%減少した後、来年は同0.7%増加するとの見通しを示し た。スイス政府によれば、今年は1.7%のマイナス成長となり、来年 はプラス0.4%となると見込まれている。

STマイクロは2.4%高。独半導体メーカーのインフィニオン・ テクノロジーズは1.3%上げた。DRAMエクスチェンジ・テクノロ ジーによると、指標となる半導体の価格は21日に1.1%上昇し、 2008年8月以来の高水準となった。

BHPビリトンは1%高。英豪系鉱山会社リオ・ティントは

2.4%上げた。プラチナ生産大手の英ロンミンは2.3%、メキシコの 銀生産会社フレスニージョは3.6%それぞれ上昇した。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ国債相場が下落。株式相場の上昇を背景に 国債の安全性に対する需要が後退した。また、高利回り資産に投資資 金が向かうなか、各国政府が実施する過去最大規模の国債入札が不調 に終わるとの懸念が広がった。

独10年債利回りはほぼ6週間ぶりの高水準となった。MSCI 世界指数は3営業日ぶりに上昇したほか、米株価指数先物も上げてい る。ウニクレディトによると、ドイツ政府は今年10-12月(第4四 半期)の借り入れ計画を近く発表する。オランダとイタリアはこの日、 合わせて29億ユーロの国債入札を実施した。

ラボバンク・グループのシニア市場担当エコノミスト、エルビ ン・デグロート氏(ユトレヒト在勤)は、「景気の改善に伴い、各国 政府が大規模な借り入れを必要としていることがますます国債相場へ の重しとなるだろう」と指摘。リスク志向が改善していることから、 株式相場の上昇も「材料だ」と語った。

ロンドン時間午後4時25分現在、10年債利回りは前日比2ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.39%。一時は

3.44%まで上げる場面もあった。同国債(表面利率3.5%、2019 年8月償還)価格は0.13ポイント下げ100.85。2年債利回りも2 bp上げ1.27%となった。

◎英国債市場

英国債相場は下落。株式相場の上昇を背景に、比較的安全な資産 である国債への需要が後退した。

10年債利回りは約1カ月ぶり高水準となった。英FTSE100 指数は一時1.1%高となり、過去8営業日中で7日上昇した。イング ランド銀行(英中央銀行)は21日、巨額の赤字を抱える国への投資 は警戒されるとし、利回りが上昇する可能性があるとの見方を示した。

バークレイズ・キャピタル(ロンドン)の英国債セールス責任者、 アダム・マコーマック氏は「株を含むリスクの高い資産に資金が向か っている」と指摘。「それに伴い、英国債は売りが優勢となってい る」と語った。

ロンドン時間午後4時35分現在、10年債利回りは前日比3ベー シスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇し3.77%。一時は

3.80%と、8月13日以来の高水準に達した。同国債(表面利率

4.50%、2019年3月償還)価格は0.22ポイント下げ、105.78。 2年債利回りは0.86%と、前日からほぼ変わらず。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Yoshito Okubo 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE