英商業用不動産ローン:大半が技術的デフォルト状態、借り換え困難

世界最大の不動産仲介業者CB リチャード・エリス・グループ(CBRE)によると、英国の商業用 不動産向けローンは、過去2年間での物件価格下落の影響で、そのほ とんどが、借り入れ額が物件価値を上回る技術的デフォルト(債務不 履行)の状態にある。

同社によると、約4500億ポンド(約67兆円)相当の商業用不 動産物件を担保とした既存の融資は、約2000億ポンドが今後5-7 年の間に借り換えが必要となる。これに対し、供給可能な資金は 1000億ポンド程度だと、同社は見積もっている。

CBREの不動産ファイナンスグループのディレクター、ロビ ン・ハバード氏は22日、ロンドンで記者会見し、「厳密に言えば、 ほぼすべての優先融資、およびすべての劣後融資が、技術的にデフォ ルトの状態にある。新規ローンについても借り換えについても供給さ れる資金の量は限られている」と述べた。

CBREによると、4500億ポンド相当の物件購入で、投資家の 自己資金は約900億ポンド、3600億ポンド程度が借り入れ金だった。

同氏によると、今年期限を迎える450億ポンド規模の商業用不 動産ローンについて、銀行は短期間延長することを選択している。こ れはデフォルトを先送りしているだけだと同氏は指摘した。

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