「帳尻合わない、支払い遅れ」は要注意-アルツハイマー病の兆候

小切手帳の帳尻を合わせるのが 難しくなったり、期日までに支払いができなくなったら、要注意だ。 加齢に伴うちょっとした物忘れが、わずか1年でアルツハイマー病に 進化する恐れがあることが最近の研究から分かった。

研究者らは163人の被験者を対象に、金融的な概念の理解と基 本的取引や作業を実行する能力を1年にわたり観察した。被験者の半 数は実験の開始時に既に軽い物忘れの症状があり、残りの半数は健康 だった。実験では、開始時に軽い認知障害があった人で1年以内にア ルツハイマー病を発症した人の得点が最も低かった。研究はアラバマ 大学(米アラバマ州バーミングハム)の科学者らが実施した。

医学誌ニューロロジーに掲載された論文の主要執筆者、ダニエ ル・マーソン氏によると、今までの報告でも認知症患者の能力低下は 示されていたものの、今回の研究では日々の金融取引を実行する能力 の低下が特に、症状がアルツハイマー病に進む先触れであることが示 されたという。

同大学のアルツハイマー病センターのディレクターを務める同氏 は電話インタビューで、「今回の研究は金融に関する能力を観察する 必要性を示した」として、「家族は物忘れや言葉遣いの間違いなどを それほど気にしなくてもよいが、小切手帳の管理など日常的な作業に 支障をきたしてきた場合はもう無視できないということだ」と指摘し た。

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