9月21日の米国マーケットサマリー:株が反落、ドル、債券は上昇

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4676 1.4712 ドル/円 92.05 91.29 ユーロ/円 135.10 134.33

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,778.86 -41.34 -.4% S&P500種 1,064.66 -3.64 -.3% ナスダック総合指数 2,138.04 +5.18 +.2%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .98% -.02 米国債10年物 3.47% +.01 米国債30年物 4.22% +.01

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,004.90 -5.40 -.53% 原油先物 (ドル/バレル) 69.71 -2.33 -3.23%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対円で一週間ぶりの高値に 上昇。8月の米景気先行指標総合指数が5カ月連続で上昇したことが 買い材料になった。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催 を控えている。

円は主要16通貨中、14通貨に対して下落。今会計年度の上期末 に向け、日本企業による本国への資金送還が減少するとの観測が背景。 ドルは対ユーロで続伸。8月末以降の対ユーロでの2%急落は続かな いとの見方が広がり、買い戻された。

RBCキャピタル・マーケッツのシニア通貨ストラテジスト、マ シュー・ストラウス氏(トロント在勤)は「根底にあるドル安基調は 変わっていない。ただ、FOMCを控えてリスクを抑える動きはあっ てもおかしくない」と指摘。「ドルは過去数日間の偏った取引で、極 端に売られ過ぎた」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時46分現在、ドルは対円で0.8%高の 1ドル=92円1銭(前週末は同91円29銭)。一時は9日以来の高 値となる同92円53銭を付ける場面もあった。ドルは対ユーロで

0.3%高の1ユーロ=1.4675ドル(前週末は同1.4712ドル)。 円は対ユーロで1ユーロ=135円12銭(前週末は同134円33銭)。 一時は8月25日以来の安値となる同135円48銭まで値下がりする 場面もあった。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。前週末にはダウ工業株30種平均が11カ月 ぶりの高値をつけたことから、これに至る6カ月間の上昇ペースに企 業の増益が追いつかないとの見方が広がり、アジア、欧州の株安の流 れを引き継いだ。

米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)は政府との損失負担合 意を破棄する可能性がウォールストリート・ジャーナルに報じられ、

2.2%下げた。原油価格が1バレル当たり70ドルを割り込んだのを 背景に、S&P500種採用のエネルギー銘柄40社のうち33銘柄が 下落。なかでも油田サービスのハリバートンの売りが目立った。ニュ ーモント・マイニングは金価格の下落を嫌気して安い。住宅建設のレ ナーは損失倍増から売りを浴びて3.1%下げた。

フィフス・サード・アセット・マネジメントの最高投資責任者 (CIO)、キース・ワーツ氏は「株式相場は危うい状態だ」と指摘。 「これほどの大幅高の後だけに何らかの反落は当然と思われている。 景気の悪化に歯止めがかかったという見方はもう古い。投資家が求め ているのは企業利益が実際に成長を再開できるのか確かな手がかり だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前週末比0.3%安の1064.66。ダウ工業株30種平均は同

41.34ドル(0.4%)下げて9778.86ドル。ニューヨーク証券取 引所(NYSE)の騰落比率は2対5。S&P500種の産業別10指 数ではヘルスケアとテクノロジーが上昇、8指数が下げた。

S&P500種は先週の取引で2.5%上昇。3月9日につけた 12年ぶり安値からは58%戻した。ブルームバーグの週間データによ ると、採用500銘柄の株価収益率(PER、継続事業、実績ベース) は20倍近くに上昇し、2004年以来の高水準となった。

◎米国債市場

米国債市場では2年債相場が上昇。翌日の430億ドル相当の同国 債入札で海外投資家から強い需要があるとの思惑に加え、株安とドル 高を受けて買いが優勢になった。

今週3回の入札での発行総額は1120億ドル。ブルームバーグ調 査によると、米連邦公開市場委員会(FOMC)は22-23日の会合 で政策金利を過去最低水準で据え置くとみられており、国債の魅力を 高めている。

クレディ・スイスの金利ストラテジスト、カール・ランツ氏は 「株価の下落とドルの堅調が米国債の支援材料となっている。今週の 米国債市場は極めて分かりやすい。すべてはFOMC会合と供給だ」 と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時34分現在、2年債利回りは前週末比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の0.98%。2年債(表面利 率1%、2011年8月償還)価格は1/32上げて100 2/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3営業日続落。ドルの続伸を受けて代 替投資先としての金の魅力が薄れた。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は2日連続で上昇。年初から前週末までに金が14%上昇 した一方、ドルは6%下落していた。金は17日には1オンス=

1025.80ドルと、18カ月ぶりの高値に達した。

プロスペクター・アセット・マネジメントのレナード・カプラ ン社長は、「金相場はドルの動きに強く左右されている」と指摘。 「この日はドルがかなり堅調となっているため、金は売りが優勢とな っている」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物12月限は前日比5.40ドル(0.5%)安の1オンス=1004.90 ドルで取引を終了した。一時は996.30ドルと、節目の1000を割 り込む場面もあった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続落。1週間ぶりの大幅安となり、バレ ル当たり70ドルを割り込んだ。ドルの上昇と株式相場の値下がりを 背景に原油への需要が後退した。

ドルは対ユーロで値上がりした。8月の米景気先行指標総合指数 が5カ月連続で上昇したことを好感した。バンク・オブ・アメリカ・ セキュリティーズ-メリルリンチの過去5年のデータによると、原油 価格の急落から投資を保護するためのオプション価格が過去最高に跳 ね上がっている。

トラディション・エナジー(コネティカット州)のアナリスト兼 ブローカー、ジーン・マクギリアン氏は「ドルと株式を注視する必要 がある。原油の値動きは双方の行方に左右されるだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 週末比2.33ドル(3.23%)安の1バレル=69.71ドルで終了した。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Yoshito Okubo 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE