米国債(21日):2年債ほぼ変わらず、入札控え伸び悩み

米国債市場では2年債相場がほ ぼ変わらず。430億ドル相当の同国債入札を翌日に控え、持ち高調整 の売りが出たため、伸び悩みとなった。今週の入札発行総額は1120 億ドル。

ブルームバーグ調査によると、米連邦公開市場委員会(FOM C)は22-23日の会合で政策金利を過去最低水準で据え置くとみら れており、国債の魅力を高めている。

TDセキュリティーズのチーフエコノミスト兼金利ストラテジス ト、エリック・ラッセルズ氏(トロント在勤)は「過去数時間で売り が膨らんだ。巨額の供給で弱気な見方が強まった」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時31分現在、2年債利回りは前週末比1ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の0.99%。2年債(表面利率 1%、2011年8月償還)価格は1/32上げて100 2/32。

10年債利回りは2bp上昇の3.49%。一時は5bp低下する場 面もあった。

ドルは対円で1週間ぶりの高値。FOMC会合を22-23日に控 えていることに加え、米景気先行指標総合指数が5カ月連続の上昇を 示したことがドル買い材料となった。

入札不安

財務省は23日に400億ドルの5年債、24日に290億ドルの7 年債を発行する。今週の総額1120億ドルの入札は、2、5、7年債 の入札としては8月24日の週(1090億ドル)を上回り、過去最高。

ドルは年初来の安値圏にあるものの、米国のインフレ率は過去 10年の平均を下回るとの思惑から海外投資家の米国債購入が増加し ている。

今年に入ってからの中長期国債入札で、1兆4100億ドルの落札 額のうち海外投資家の占める割合は43.1%。前年同期は5270億ド ルのうち27.1%を占めた。

21-23日は日本が休場のため、海外需要が弱まる可能性がある。 日本の米国債保有額は7245億ドルと中国に次ぐ2位。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフエコノミスト兼債券 ストラテジスト、ガイ・リーバス氏は「日本が23日まで休場で、入 札で十分な需要があるかどうか疑問視されている。ディーラーがまず 購入しておいて、その後に海外投資家に売却することを喜んでするか どうか。それは海外投資家の米国債需要が続くと市場がどの程度、信 頼しているか次第だ」と指摘した。

米連邦準備制度理事会(FRB)は21日、償還期限2013年12 月から15年5月の米国債を40億5000万ドル相当購入した。買い取 りプログラムが始まった3月25日以降、購入総額は2892億1900 万ドルに上っている。最大3000億ドルを買い取る同プログラムは10 月に終了する。FRBは1兆2500億ドル相当の政府機関発行の住宅 ローン担保証券(MBS)と2000億ドル相当の機関債も購入してい る。両プログラムは12月末に終了する。

PIMCO、JPモルガン

債券ファンド運用最大手、米パシフィック・インベストメント・ マネジメント(PIMCO)の戦略アドバイザー、リチャード・クラ リダ氏は21日、FOMCが2010年末まで政策金利を現行の0-

0.25%に据え置くとの見通しを示した。

クラリダ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビュー で、「FOMCは極めて長い期間、政策金利を据え置く。金利先物相 場は利上げを織り込んでいるが、われわれはそうなるとは思わない」 と述べた。

JPモルガン・チェースのスリニ・ラマスワミ氏が率いるアナリ ストチームは、同社の週間債券見通しリポートで、7年債が3年債や 30年債に比べて割安感があり、入札前の購入を投資家に勧めた。

また、2年債の売り持ち高を解消すべきだとも指摘した。「ディ スインフレの傾向が続き、FOMCが会合後にこの傾向を後押しする ような声明を発表するとみられているため、期間が短めの国債利回り に低下圧力がさらに強まる」と説明している。

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