中国の米国債買いは止まらず-ドル安・赤字拡大でも低インフレを予想

海外の投資家は米国債の購入を増 やしている。ドルが今年の安値を付け米財政赤字が1兆ドル(約92 兆円)を突破するなかでも、米国の低インフレが続くと予想している もようだ。

米政府のデータによれば、今年発行の米国債1兆4100億ドルのう ち43.1%は海外勢が購入した。2008年の現時点では5270億ドル中

27.1%が海外投資家によって購入されていた。米メリルリンチの米国 債マスター指数によれば、今年7-9月(第3四半期)の米国債投資 リターンは1.18%。1-6月(上期)は中銀を含む海外勢などからの 需要堅調のなかで米国債投資リターンは過去最悪となっていた。

貿易加重ベースの米ドル相場は3月4日に付けた今年の高値から 15%下落している。米政府は記録的な規模の国債を発行しているが、 ドル安でも米国債需要に衰えは見えない。インフレ連動米国債(TI PS)利回りが示す投資家のインフレ期待は過去5年の平均を下回っ ている。

スレッドニードル・アセット・マネジメントで900億ドルの運用 に携わるデーブ・チャペル氏(ロンドン在勤)は、「ドル安のなかで米 国債の投資妙味は増しているように見受けられる」と話す。先週の米 10年債利回りは前週末比12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇し、価格は101 11/32に下落。

今週は2、5、7年債を合わせ1120億ドル相当の入札が予定され ている。この年限の組み合わせとしては過去最大規模となる。1090億 ドルが発行された8月24日までの週は10年債利回りが12bp低下し た。

米連邦準備制度が中銀など海外機関に代わり保有している米国債 の額は3月のドルの高値以来16%増加し2兆700億ドル。米財務省が 今月16日に発表したデータによれば、中国は7月に241億ドルを買い 越し、保有高は8005億ドルで年初来では10%増えている。

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