M&A急増、S&P指数続伸の予兆か-米企業が手元資金積み上げ

【記者:Alexis Xydias】

9月21日(ブルームバーグ):米企業が借入金利と比較して、現在 ほど速いペースで手元に現金を積み上げた時期はかってない。これは M&A(企業の合併・買収)の近い将来の急増につながる予兆かもし れない。

米企業が戦後最大規模の人員整理を断行し、米連邦準備制度理事 会(FRB)が政策金利をゼロ近くまで引き下げる中、商務省が発表 した6月末までの1年間の米企業のキャッシュフローは1兆5000億 ドル(約138兆円)と、過去最高を記録した。クレディ・スイス・グ ループとブルームバーグがまとめたデータによれば、経済が過去70 年で最悪のリセッション(景気後退)から脱却するのに伴い、キャッ シュフローは今後さらに増加することが見込まれる。

データによれば、株価に対する現金の比率は来年、社債利回りと の比較で少なくとも過去20年で最も高くなる見通し。最近では2005 年に高水準を記録し、その後2年間はM&Aが過去最も活発に行われ た。

モルガン・スタンレーの米州M&A部門会長を務めるマイケル・ ブーブリック氏は「M&A市場の成長は着実に回復するだろう。投資 家らは企業が成長を促進するためにM&Aについて考え始めることを 求めており、このためM&A案件は広く歓迎されている」と話す。

娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーから食品大手クラフト・ フーズに至るまで米企業が相次いで買収提案に動いていることは、経 営幹部らの信頼感向上を示す兆しと受け止められており、3月9日に 付けた12年ぶりの安値から既に58%上昇しているS&P500種指数の 続伸につながる可能性があるとみられる。07年にはM&Aが過去最多 を記録し、同年10月にS&P500種を史上最高値まで押し上げた。

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