ウィルコム:私的整理で再建へ、債務1000億円返済延長求める-日経

19日付の日本経済新聞朝刊は、米 投資会社カーライル・グループ傘下で非上場のPHS企業ウィルコムが、 第三者機関が仲介する私的整理の事業再生ADR(裁判外紛争解決)手 続きに入る方針と報じた。約450万人の加入者がいるPHS事業を継続 しながら再建を目指す、という。取材源は明示していない。

日経によると、ウィルコムは三菱東京UFJ銀行などの取引金融機 関に約1000億円の債務の返済期限延長を求める方向で最終調整に入っ ており、政府の認定を受けた第三者機関の事業再生実務家協会の事前審 査を経て、来週にも正式な手続きに入る見通し。

報道によると、ウィルコムはこれとは別に、近く政府が中小・中堅 企業の再生を目的に設立する企業再生支援機構への支援要請も検討。ま た、再建スポンサーとして他の通信会社も有力候補のため、協議次第で は通信業界の再編にもつながる可能性があると伝えている。

ウィルコムの広報担当者、岩崎匠史氏はブルームバーグ・ニュース の電話取材に「今後の経営についてさまざまな可能性を検討しているが、 確定したものはない」と述べている。三菱東京UFJ銀の広報担当者、 竹内崇氏は「個別の案件にはコメントできない」と語った。

ウィルコムはかつてKDDIグループだったが、2004年10月にカ ーライルが買収。現在の出資比率はカーライル60%、京セラ30%、KD DI10%。有価証券報告書によると、前期(2009年3月期)連結業績は、 純利益が前期比3.2倍の61億円、営業利益も同79%増の90億円と、黒 字を確保した。

しかし、業界内の競争に押され8月末のPHS契約は448万件と、 前年同期から12万件減少。劣勢ばん回に向け10月に商用化予定の次世 代高速サービス「XGP」展開のため、15年度末までに計2000億円を 投資する計画で、資金負担も重荷だ。8月26日にはトップ交代による経 営刷新を図っていた。

--取材協力 東京 谷口崇子  Editor: Eijiro Ueno

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