9月18日の米国マーケットサマリー:ドルと株価が上昇

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4702 1.4741 ドル/円 91.42 91.08 ユーロ/円 134.40 134.28

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,819.90 +35.98 +.4% S&P500種 1,068.34 +2.85 +.3% ナスダック総合指数 2,132.86 +6.11 +.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 1.00% +.06 米国債10年物 3.47% +.09 米国債30年物 4.23% +.06

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,010.30 -3.20 -.32% 原油先物 (ドル/バレル) 72.04 -.43 -.59%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで上昇。世界金融 システムに対する懸念を背景に投資家は高利回り資産を減らし、ドル に買いを入れたのが背景。

英ポンドはユーロに対して4カ月ぶり安値に下落、対ドルでも 売られた。ロイズ・バンキング・グループの資本力不足が懸念され た。円は藤井裕久財務相の発言を嫌気して下落した。藤井財務相は 為替相場の動向について「円レートの額は政府が言うべきではない。 経済の実勢に合わせて決まるのが自然の姿だ」との認識を示した。

ナショナル・バンク・オブ・カナダの外国為替担当マネジング ディレクター、ジャック・スピッツ氏(トロント在勤)は「この日 はロイズの問題がドル上昇を支えた。ドルに対するショートポジシ ョンはこれまで注目を集めている。週末にかけてショートの持ち高 調整が入るだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時30分現在、ドルはユーロに対して

0.2%上昇して、1ユーロ=1.4715ドル。前日は1.4741ドルだ った。ドルは円に対して0.3%高の1ドル=91円39銭(前日は91 円8銭)。円は対ユーロでほぼ変わらずの1ユーロ=134円47銭。 前日は134円28銭だった。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。株高行き過ぎへの懸念があるものの、消費財 メーカーのプロクター&ギャンブル(P&G)をはじめ、アナリスト による投資判断引き上げが相次ぎ、買いが優勢となった。週間ベース では2週連続高。

P&Gは3.2%上昇。デジタルカメラ向けメモリーカード最大 手のサンディスクや石油のシェブロンも投資判断引き上げを好感され て上昇した。パソコンのヒューレット・パッカードはスタイフェル・ ニコラスによる買い推奨を材料に上昇。増配を発表した半導体のテキ サス・インスツルメンツは2%高。ダウ工業株30種平均は終値ベー スで約11カ月ぶりの高値となった。

JPモルガン・ファンズ(ニューヨーク)の主任市場ストラテ ジスト、デービッド・ケリー氏は、「株式市場は先行指標のはずだ」 と語る。「企業利益は急速に改善しつつある。株式相場がその予兆 だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.3%高の1068.29。週間では2.5%上昇した。ダウ 工業株30種平均は前日比36.28ドル(0.4%)高の9820.20ド ル。終値ベースで昨年10月6日以来の高値。ニューヨーク証券取引 所(NYSE)の騰落比率は6対5。

◎米国債市場

米国債市場では10年債が下落。週間ベースでは8月初旬以来の 下げとなった。来週に過去最高となる総額1120億ドルの中期国債入 札と米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を控えているため、警戒 感から売りが優勢になった。

今週は小売売上高や住宅着工件数が景気回復ペースの加速を示し たことも売り材料。22-23日のFOMC会合では金融当局は市場救 済策の出口戦略について話し合うとみられている。

RBCキャピタル・マーケッツの国債トレーダー、ダン・マルホ ランド氏は「現在、供給は非常に大きな材料だ。強弱いくつかの材料 が混ざっている。景気刺激策が終わると、消費者信用の縮小が大きな 問題になるだろう。10年債利回りは3.25-3.75%のレンジ内にあ る」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時35分現在、10年債利回りは前日比8ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.46%。10年債(表面利 率3.625%、2019年8月償還)価格は21/32下げて101 3/8。 利回りは週間では12bp上昇した。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は下落。ドルが上昇し、インフレに対す るヘッジ策としての貴金属需要が減退した。金相場は今月に入りオン ス当たり1000ドルを突破、上昇基調が続いていた。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数はこの日は最大0.7%上昇した。一部トレーダーはドルが 下落すると、価値保存の手段として金に買いを入れる。年初来の金は 14%高。景気がリセッション(景気後退)から脱却しつつあり、イン フレが加速するとの見方から金の買いが拡大している。

ゴールド・アロー・キャピタル・マネジメントのパートナー、 ヘイスベルト・フルーネウェーゲン氏は「ドルが上昇し始める可能性 は高い。そうなれば金への投資資金はある程度ドルに流れるだろう。 金相場には短期的な調整が入るとみている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物12月限は前日比3.20ドル(0.3%)安の1オンス=1010.30 ドルで取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続落。ドルが対ユーロで上昇し、インフ レヘッジとしての需要が後退した。

ドルが5日ぶりに上昇し、原油は一時1.7%下げた。米エネルギ ー省によると、原油やガソリン、留出油の在庫は過去の平均を上回っ ている。

MFグローバル(ニューヨーク)のエネルギー担当上席バイス プレジデント、ジョン・キルダフ氏は「最近のエネルギー相場の上昇 はやや行き過ぎたようだ。相場を下支えるような経済指標の発表はな い。この日はドルがやや堅調になり、エネルギー相場を圧迫した」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 日比43セント(0.59%)安の1バレル=72.04ドルで終了した。 年初からは61%高。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Yoshito Okubo 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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