米国株(18日):反発、投資判断引き上げでP&GやHP高い

米株式相場は反発。株高行き過ぎ への懸念があるものの、消費財メーカーのプロクター&ギャンブル (P&G)をはじめ、アナリストによる投資判断引き上げが相次ぎ、 買いが優勢となった。週間ベースでは2週連続高。

P&Gは3.2%上昇。デジタルカメラ向けメモリーカード最大手 のサンディスクや石油のシェブロンも投資判断引き上げを好感され て上昇した。パソコンのヒューレット・パッカードはスタイフェル・ ニコラスによる買い推奨を材料に上昇。増配を発表した半導体のテキ サス・インスツルメンツは2%高。ダウ工業株30種平均は終値ベー スで約11カ月ぶりの高値となった。

JPモルガン・ファンズ(ニューヨーク)の主任市場ストラテジ スト、デービッド・ケリー氏は、「株式市場は先行指標のはずだ」と 語る。「企業利益は急速に改善しつつある。株式相場がその予兆だ」 と述べた。

S&P500種株価指数は前日比0.3%高の1068.30。週間では

2.5%上昇した。ダウ工業株30種平均は前日比36.28ドル (0.4%)高の9820.20ドル。終値ベースで昨年10月6日以来の高 値。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は6対5。

S&P500種株価指数は3月9日に記録した12年ぶり安値から 58%戻している。ブルームバーグがまとめた週間データによると、構成 500銘柄の株価収益率(PER、継続事業、実績ベース)は20倍近く に上昇し、2004年以来の高水準となった。

出遅れ銘柄に魅力

ヤクトマン・アセット・マネジメントを創立したドナルド・ヤクト マン氏は、株式相場の反発局面で出遅れた銘柄に魅力があるという。

ブルームバーグがまとめたデータによると、運用資産9億6200万 ドルのヤクトマン・ファンドは過去5年間に7.6%のリターンを実現。 他のファンドの97%を凌ぐ成績を残した。ヤクトマン氏は清涼飲料のコ カ・コーラや飲料食品のペプシコ、医薬品のファイザー、消費財のP& Gを選好。一方で、銀行への規制強化が予想されるとして、銀行株には 「大きな投資」をしていないという。

シティグループはP&Gの投資判断を「ホールド」から「買い」に 引き上げ、目標株価を54ドルから66ドルに上方修正。「失われた市 場シェアの奪回に向けて、より積極的な戦略に打って出る準備を整えて いる」と説明した。

サンディスクは5.5%高。バンク・オブ・アメリカ(BOA)はサ ンディスクの業績には「劇的な」回復が見込まれるとして、株式の投資 判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に引き上げた。

シェブロン、HP

シェブロンは0.9%上昇。クレディ・スイス・グループはシェブロ ンの投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株 価を70ドルから80ドルに上方修正した。

スタイフェル・ニコラスはコンピューターのHPが24日に開催す るアナリスト会合を前に同銘柄を買い推奨した。

アナリストのアーロン・レイカーズ氏は顧客向けのリポートで、 「PCと企業向けサーバー・ストレージの需要をとりまく現況について 経営陣は全般に明るい語調で語るだろう」と述べた。HPは1%高で終 えた。

TIは四半期配当を1セント引き上げて12セントにすると発表。 配当実施は11月16日。基準日は10月30日。

ウェルズ・キャピタル・マネジメント(ミネアポリス)の主任投 資ストラテジスト、ジェームズ・ポールセン氏は、「株式市場には非常 に強い勢いがある」と指摘。「思っているよりずっと急速に改善が進ん でいる。予想を上回る企業利益や投資家の信頼感に反映されるだろう」 と述べた。

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