ブラックロックのフィンク氏:米差し押さえ防止策、市場回復を妨げ

【記者:Sree Vidya Bhaktavatsalam, Jody Shenn】

9月18日(ブルームバーグ):米投資会社ブラックロックのローレ ンス・フィンク最高経営責任者(CEO)は、オバマ政権が導入した 住宅差し押さえ防止策について、住宅ローン残高を差し引いた資産価 値を担保とするいわゆる「セカンドローン」債権を保有する金融機関 が恩恵を受ける一方、不動産ローン市場の回復を妨げる恐れがあると 警告した。

フィンクCEOはニューヨークで17日行われたインタビューで、 「わたしはただ非常に懸念している」と発言。「銀行システムと住宅保 有者にとって有益だが、その有益さに問題があるこうした短期的な措 置が講じられる中で、どのように証券化市場の活況を取り戻すことが できるだろうか」と疑問を投げ掛けた。

フィンクCEOは、差し押さえを減らすために今年導入された政 策は住宅ローンの条件を変更する前に、セカンドローンと呼ばれるホ ームエクイティローンの清算を求めておらず、その点で欠陥があると 指摘。セカンドローンの借り入れ条件も修正されれば、金融機関の間 で損失が広がる恐れがあると語った。

住宅ローン債権の返済請求・回収を行う金融機関の多くが、住宅 が差し押さえられた場合に価値が完全になくなるホームエクイティロ ーン債権も保有しており、この点が懸念されている。フィンクCEO は、そうした金融機関が住宅ローンの条件変更を行えば、利害の衝突 が生じる恐れがあると注意を喚起している。

アムハースト・セキュリティーズ・グループのアナリスト、ロー リー・グッドマン氏によれば、住宅ローン債権の回収を行う金融機関 の上位4行、JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(B OA)、ウェルズ・ファーゴ、シティグループのホームエクイティロー ン債権保有額は合計で約4500億ドル(約41兆円)に上る。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE