アフリカの避妊具不足、気候変動の影響の深刻化につながる-WHO

世界保健機構(WHO)が発表予 定の調査リポートによると、貧困国での望まれない妊娠が、既に気候 変動の影響を受けている土地や水などの資源の需要拡大につながって いる。

調査リポートの主執筆者、レオ・ブライアント氏は、エチオピア やルワンダなど避妊具の供給が不足している国々での人口急増により 干ばつや淡水の供給逼迫(ひっぱく)が進んでいると指摘。調査対象 となった40カ国のうち、37カ国が人口の増加により環境被害が深刻 化しているとの見方を示した。

科学者らは、気候変動が、世界各地で干ばつの増加や海面の上昇、 豪雨による洪水を引き起こしていると指摘する。食料や水の供給が既 に不足している発展途上国で気候変動の影響は深刻化する可能性があ り、このような事態への地域の対応を支援する資金はほとんど提供さ れていない。

生殖関連の保健サービスを提供する団体マリー・ストープス・イ ンターナショナル(ロンドン)の権利擁護担当マネジャーであるブラ イアント氏は16日の電話インタビューで「家族計画と環境との関連に 注意を向け始める時が来た」と指摘。「生殖関連の保健サービスは、気 候変動の影響への適応戦略に組み込まれるべきだ」と述べた。

ブライアント氏は、貧困国40カ国が国連に提出した気候変動の影 響への適応に関する国家計画を分析。大半の国々が、人口動態のトレ ンドは気候変動と「相互に影響し合って」おり、天然資源の減少を加 速させるとともに異常気象発生のリスクを高めているとの見解を示し ていた。同氏によると、調査結果は11月にWHOが発表する予定。

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