銀行の住宅ローン金利引き下げ競争に警鐘-香港金融管理局の蔡副総裁

香港金融管理局(HKMA、中 央銀行に相当)は域内銀行に対し、住宅ローン事業での「激しい価格 競争」は持続不可能であり、銀行業界の利益率を低下させリスクを増 大させる恐れがあると警鐘を鳴らした。

HKMAの蔡耀君・副総裁は香港銀行協会にあてた書簡で、銀行 各行は「ローン金利の設定で将来予想される評価リスクや金利リスク、 流動性リスクを考慮していないと思われるほど金利を引き下げてき た」と指摘した。同書簡はHKMAのウェブサイトに掲載された。

香港の住宅ローン金利は、記録を確認できる少なくとも過去19 年間で最低の水準。銀行は他の形態の融資の需要低迷を補うため、住 宅ローンに力を入れている。東亜銀行や英スタンダード・チャーター ド銀行などは、住宅ローン金利を設定する際の基準金利よりも、最大 で3.25%低い水準を住宅購入者に提示している。

蔡副総裁によると、調達資金コストがいったん上昇し始めれば、 銀行は一段と速いペースでの金利引き上げを迫られる恐れがある。銀 行のプライムレート(最優遇貸出金利)は現在、香港銀行間取引金利 を475-500ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る水準。 過去5年間の平均スプレッド(利回り格差)は約390bp。

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