テマセク:それでも金融株を選好-BOA株投資で損失もなんのその

シンガポール政府系投資会社のテ マセク・ホールディングスは、米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA) と英銀バークレイズへの出資に伴う損失で大幅減益となった後も、依 然として金融株投資に妙味を見いだしている。

ホー・チン最高経営責任者(CEO)は17日、テマセクは景気 回復やM&A(企業の合併・買収)で恩恵を受ける金融機関への投資 を目指していると語り、世界経済の混乱は最悪期を過ぎたとの認識を 示した。同CEOは「総じて景気動向に沿った動きをみせる金融機関 の一角を物色している」と語った。

テマセクは、2009年3月通期決算が前年度比で66%減益となっ たことを受け、アジアや他の新興市場に重心をシフトしつつあるとい う。09年3月期は、保有していたBOAとバークレイズ株の売却に伴 う損失が響いた。

3月31日時点で、テマセクの投資先は43%がアジア、31%がシ ンガポール、22%が経済協力開発機構(OECD)加盟国、4%が中 南米。ホーCEOは「アジアの発展に伴い、こうした投資姿勢は引き 続きリスク軽減につながると信じる」とした上で、「中南米など他の成 長著しい地域への投資も拡大しつつある。現在のポートフォリオは先 進国、新興国向けとでほぼバランスがとれている」と指摘した。

テマセクは、英スタンダード・チャータード銀行の株式19%保有 をはじめ、大手8行に出資している。

ホーCEOは、テマセクがアジア重視の姿勢を打ち出しているこ とに満足しているとしながらも、同地域には資産バブルのリスクがあ るとして、「投資スタンスの変更に関しては、完全なる柔軟性を維持し ている」と付け加えた。

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