米天然ガス・ファンドの限月乗り換え、トレーダーに「ひどい打撃」

ベータプロ・マネジメントのアダ ム・フェレスキー最高経営責任者(CEO)は、米天然ガス相場が今 週高騰したため、米国天然ガス・ファンドによる天然ガス先物の限月 の乗り換えによる利益を狙っていた投機家は、「ひどい打撃を受け」、 変動率は押し上げられたとの見方を示した。

フェレスキー氏によると、ニューヨーク商業取引所(NYMEX) のガス先物相場10月限は16日までに27%上昇。米国天然ガス・ファ ンドが10月限を売り価格が下落すると見込んでいたトレーダーらは 買い戻しを迫られた。変動率は、米ヘッジファンド運用会社のアマラ ンス・アドバイザーズが破たんした2006年9月以来の高水準に上昇し た。

フェレスキー氏によると、時価総額約40億ドルの米国天然ガス・ ファンドが10月限の売りを開始した14日に相場が下落すると見込ん でいた投機家は、10月限の売り持ちになっていた。同氏が運用する時 価総額約10億カナダ・ドルのETF(上場投資信託)、ホライズンズ・ ベータプロNYMEX天然ガス・ブルプラスも米国天然ガス・ファン ドと同時期に限月の乗り換えを行った。限月の乗り換えとは、期近物 を売却して次の限月を購入すること。

フェレスキー氏は「『賢明な投資家』は乗り換えの前にポジション を立てていた」と指摘。「取引が一方に偏っていた。乗り換えの影響は 期待外れで、皆ひどい打撃を受けた」との見方を示した。

米国天然ガス・ファンドのジョン・ハイランド最高投資責任者(C IO)は、乗り換えによりガス先物10月限と11月限の価格差が拡大 すると見込んでの投資が「正しい結果につながるのは偶然にすぎない」 と指摘した。

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