財務副大臣に峰崎、野田氏-税財政のエキスパートそろえる

財務省の副大臣に民主党の峰崎直 樹党税調会長代行(64)と野田佳彦幹事長代理(52)が就任すること になった。藤井裕久財務相の指名を受けた2人はそれぞれ税財政に詳 しいエキスパート。財務相を支え、来年度予算編成や今年度補正予算 の見直し、来年度税制改正などの作業に待ったなしで着手する。

「官主導」から「政治家主導」を標ぼうする新政権にとって、副 大臣の持つ重みは従来と比べ、比較にならない。藤井財務相、政務官 の「政務3役」で政策の意思決定を行う役目を担っている。

税制を担当する峰崎氏は民主党「次の内閣」の財務相を4回歴任、 党税制調査会長も2回経験している。1990年代の自民・社会・新党さ きがけの連立政権下で与党税調会長委員を務めて以来、主税局と太い パイプを持ち、民主党のマニフェスト(政権公約)に明記された租税 特別措置を見直す「租特透明化法」の実現を訴えている。

藤井財務相は18日午前の記者会見で、峰崎氏を任命した理由につ いて「峰崎氏は税に対する見識を持っておられる。特に租特透明化法 を中心になってとりまとめた。そういう意味で尊重すべき方だ」と説 明。17日の就任直後の会見では、過去2回廃案となった同法案を来年 の通常国会に「一番に出したい」と意欲を示した。

一方で、峰崎氏はこれまでに一貫して社会福祉目的税化を前提と した消費税率引き上げを主張。ガソリン税などの暫定税率の早急な廃 止にも慎重な姿勢を示すなど、党執行部とは距離感もあった。暫定税 率の来年度からの廃止を明言し、消費税率引き上げよりも無駄削減を 最優先する藤井財務相の下でどう調整するか、力量が試される。

野田氏は予算担当。2004年に「次の内閣」財務相に就任し、民主 党の政権獲得後、8年をメドにプライマリーバランス(基礎的財政収 支)の黒字化を図ることを柱とした「財政健全化プラン」を策定した。 前半の4年間では徹底的な歳出改革を行い、後半の4年間で必要があ れば歳入改革に着手するという内容。05年の衆院選時のマニフェスト では同プランを基に「3年間で10兆円削減」を掲げた。

また、当時31(現在21)あった特別会計を3年間でゼロベースで 見直し、このうち24を廃止する特別会計改革案(野田プラン)もとり まとめた。藤井財務相は「鳩山政権では特別会計に切り込まなければ ならない。それが非常に大きなポイントとなる。野田氏が改革案をと りまとめた点を評価して副大臣をお願いした」と語った。

峰崎、野田両氏の略歴は以下の通り。

【峰崎直樹(みねざき・なおき】参院議員(北海道選挙区)当選3回。 「次の内閣」財務相、経済財政政策・金融担当相などを歴任したほか、 参院財政金融委員長、党税調会長も務めた。一橋大大学院修了。

【野田佳彦(のだ・よしひこ)】衆院議員(千葉4区)当選5回。「次 の内閣」財務相、行革担当相などを歴任したほか、国対委員長も務め た。代表戦への立候補経験もある。早稲田大卒、松下政経塾第1期生。

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