【個別銘柄】アイフル、銀行、不動産、JR3社、住友大阪、グリー

日本株市場における材料銘柄の終 値は以下の通り。

アイフル(8515):ストップ安となる50円(27%)安の134円 で比例配分。「事業再生ADR手続」の手法で私的整理を進め経営再建 を目指すことが分かり、経営環境の厳しさが嫌気された。18 日の開示 資料によると、アイフルはADR手続について事業再生実務家協会(J ATP)から仮受理を受け取った。同業の武富士(8564)も急落、東 証その他金融業指数は2.3%安と、33業種別指数の中で下落率1位。

住友信託銀行(8403):0.2%高の478円。アイフルの私的整理で 取引先金融機関に対し、債権残高の維持と返済期限の延期を要請する予 定となったことを受け、多額の融資残高を抱える住友信に業績懸念の売 りが先行、下げ幅は一時5%を超えた。ただ、アイフルの私的整理は債 務株式化や債務免除を含まないスキームだったため、損失は限定される と見た向きの買い戻しが徐々に優勢となった。同様にアイフルに融資残 高を持つあおぞら銀行(8304)は0.7%安の134円。

東証銀行株指数:0.9%高の150.72と6営業日ぶりに反発。前日 に、終値でおよそ5カ月ぶりに150ポイントを割り込み、テクニカル 指標のひとつであるRSI(株価相対力指数)で見ると、売られ過ぎを 示す30%を3月9日以来、半年ぶりに割り込んでいたことを背景に、 目先の反発を狙った買いが増えた。

不動産株:三井不動産(8801)が2.4%安の1707円、三菱地所 (8802)が2.3%安の1548円など軟調。国土交通省が17日発表した 基準地価(7月1日時点)によると、東京、大阪、名古屋の3大都市圏 は住宅地、商業地とも4年ぶりに下落転換。大都市を中心に過熱してい た不動産投資の反動で土地需要が後退、景気悪化と金融市場の混乱も響 いた。収益力の低下を懸念した売りが不動産株全般に出て、不動産業指 数はTOPIXのマイナス寄与度トップ。含み資産関連の倉庫株も安い。

JR東日本(9020):4%高の6460円。民主党政権がマニフェス ト(政権公約)に掲げる高速道路無料化に伴うJR各社への影響は限定 的などとして、ドイツ証券が17日付で目標株価を6850円から7670円 に引き上げた。同証が目標株価を上げたJR東海(9022)、JR西日 本(9021)も買われ、東証陸運業指数は1.7%高と33業種別指数の中 で値上がり率1位。

非鉄金属株:DOWAホールディングス(5714)が3.8%安の580 円、住友金属鉱山(5713)が1.1%安の1549円など。17日のニュー ヨーク商業取引所で銅先物相場が前日比1.4%安と3日ぶりに反落、金 先物相場も前日に付けた終値での過去最高値から反落したことが響いた。

三洋電機(6764):3.2%安の246円。18日付の日本経済新聞朝 刊によると、10年3月期の連結最終損益は200億円程度の赤字(前期 は932 億円の赤字)と、2期連続で赤字になる見通し。従来予想はゼ ロ。希望退職者を募集、割増退職金などを特別損失に計上、発火事故が あった洗濯機の点検・修理の費用も膨らむという。三洋電は朝方、会社 側が発表したものでなく、開示すべき情報が生じた場合には速やかに開 示するとの声明を出した。

住友大阪セメント(5232):10%安の161円と急反落。10年3月 期の連結純利益が前期比11%増の5億円(従来予想20億円)になる見 通し、と17日に発表。官公需の低迷と民需の大幅減少で、セメントの 生産・販売が年初の想定を下回る。未定だった中間期配当は見送る。競 合する太平洋セメント(5233)も8%安の127円と大幅安。

ウシオ電機(6925):5.8%安の1575円。7-9月期業績におけ るOA機器関連の回復遅れや高機能プロジェクターランプの伸び悩みな どを理由に、JPモルガン証券が18日付で、目標株価を2100円から 2000円に引き下げた。投資判断は「オーバーウエート」を継続。

トプコン(7732):5%安の441円。マッコーリー証券が17日付 で、投資判断を「アウトパフォーム」から「アンダーパフォーム」に、 目標株価を640円から400円に引き下げた。

ツルハホールディングス(3391):1.1%高の3650円。一時3790 円と、およそ1年3カ月ぶりの高値水準を回復した。第1四半期(6- 8月期)の連結営業利益は前年同期比17%増の35億1000万円。消費 者の低価格志向を意識したチラシ内容の見直しなど販促を強化、人員再 配置による営業時間の延長などにより、既存店販売が順調に推移した。

クレスコ(4674):1.3%安の454円。一時451円と年初来安値 を更新した。10年3月期の連結純利益が前期比44%減の3000万円に なる見通し、と17 日に発表。従来予想は3億1600万円。受注が予想 以上に落ち込み開発要員の手待ちコストが増加するほか、顧客からの単 価引き下げ要求による利益率低下、貸倒引当金計上も響く。今期年間配 当も従来計画から2円50銭減額、10円とした。前期実績は30円。

ジーンズメイト(7448):2.3%安の513円。10年2月期の単独 営業損益が3億9000 万円の赤字と、従来予想(2000万円の黒字)か ら一転して赤字に落ち込む見通しになった。前期実績は4200万円の黒 字。競争激化などで既存店売上高が対前年比割れ状況にあるほか、販売 管理費もかさむ。

イオンモール(8905):2.2%高の2055円。上期(3-8月期) の連結経常利益は前年同期比3%増の165億円前後となったもようと、 18日付の日経新聞朝刊が報道。従来予想を約3億円下回るが、上期で は過去最高という。節約志向で高額レジャーが伸び悩む中、ショッピン グセンター内の映画館や外食などを中心に来客数を確保した。

リソー教育(4714):4.4%高の5220円。10年2月期の年間配当 を前期比55円増の140円とする公算が大きいと、18日付の日経新聞 朝刊が伝えた。従来予想は120円。夏季講習が好調で、近く09年3- 8月期の業績予想も上方修正する可能性が高いとしている。

グリー(3632):ストップ高となる1000円(11%)高の9850円 と上場来高値を更新。自社開発のゲームとソーシャル・ネットワーキン グ・サービス(SNS)の組み合わせで利用が活発化している点を評価 し、野村証券が17日付で、投資判断「1(買い)」、目標株価1万 2600円として新規に調査を開始した。同業のミクシィ(2121)も

8.1%高の59万9000円と買いを集めた。

関電工(1942):2.7%高の610円。メリルリンチ日本証券が17 日付で、投資判断「買い」で新規に調査を開始した。

東洋水産(2875):3%高の2375円。クレディ・スイス証券が 17 日付で、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株 価を2100円から2700円に引き上げた。

住友電気工業(5802):2.5%安の1189円。モルガン・スタンレ ー証券は17日、投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエ ート」に引き下げた。

田辺三菱製薬(4508):2.3%高の1228円。クレディ・スイス証 券が17日付で、投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に、 目標株価を850円から1200円に引き上げた。

東ソー(4042):2%安の248円。東ソーの宇田川憲一社長が日 本経済新聞の取材に対し、「09年4-9月期の連結営業利益は期初予 想を下回りそうだ」と述べたと、18日付の日経新聞朝刊が報じた。原 材料高でウレタン子会社などが苦戦するためとしている。

アデランスホールディングス(8170):1.3%安の1176円。8月 度の月次売上状況によると、オーダーメイドウィッグ、増毛商品、育毛 サービスなど主要商品売上高は男性と女性、新規とリピートの合算で前 年同月比21.5%減だった。上期(3-8月)では前年同期比14.8%減。

セゾン情報システムズ(9640):9.2%高の699円と急反発。10 年3月期の連結純利益は従来予想を84%上回り、前期比49%減の7億 1000万円となる見通し。新データセンターの移転に伴う特別損失が当 初予定より減少する。

キョウデン(6881):18%高の148円と急反発。150万株(発行 済株式数の2.87%)、3億円を上限とする自社株買いを実施すると14 日に発表。取得期間は9月24日から10年3月19日まで。

キャンバス(4575):新規上場2日目となる18日は売り気配が続 き、午後1時13分に公募価格2100円より78%高い3730円で初値を 付けた。上場初日は買い気配のまま値が付かず、気配値は4530円まで 切り上がっていた。初値後は一時3320円まで下げた後、終値は3870 円。同社は抗がん剤の開発を手掛ける。

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