ドルは下落へ、米国資産は見劣り-バークレイズのイングランダー氏

バークレイズ・キャピタルの米州 担当チーフ通貨ストラテジスト、スティーブン・イングランダー氏は 17日、米国の投資家は海外に資金を振り向けており、加えて米国資産 は世界の投資家を引き付けていないため、米ドルは下落すると予想し た。

イングランダー氏はブルームバーグラジオのインタビューに応じ、 「米国資産の相場はまずまずだが、十分に好調とは言えない」とし、 「問題は、資本を引き寄せるだけものが米国にあるのかということだ が、その答えを見つけるのは難しい」と語った。

米財務省が16日発表した7月の対米証券投資統計によると、外国 の政府と投資家の中長期金融資産取引額は153億ドルの買い越しだっ た。買越額は6月の902億ドルから大幅に減少した。株式スワップな どの短期証券を含む金融資産の合計では975億ドルの売り越し(前月 568億ドルの売り越し)だった。

今年度(2008年10月-09年9月)の米政府財政赤字が1兆5000 億ドルを超えるとみられることから、中国やロシアなどの新興国は世 界経済におけるドルの優位性に疑問を呈している。

米国株の指標のS&P500種株価指数は今年17%上昇しているが、 ブラジル株の指標ボベスパ指数(60%高)やカナダのS&Pトロント 総合指数(28%)には後れを取っている。イングランダー氏は、カナ ダ・ドルは1米ドル=1.0658カナダ・ドル(1カナダ・ドル=0.9383 米ドル)から米ドルと等価の水準に上昇する可能性が高いと予想した。

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