ブラックロック:ウォール街への手数料、技術投資で数十億ドル削減へ

米資産運用会社ブラックロック のラリー・フィンク会長兼最高経営責任者(CEO)は17日、技術 投資により、ウォール街に支払う委託売買手数料とトレーディング手 数料は毎年数十億ドル削減できるとの見解を示した。

フィンク会長(56)は17日のインタビューで、「当社はトレー ディングに伴う摩擦的費用を減らす方法を見いだす必要があるとと もに、利用されないようにしなければならない」と述べ、「うまくい けば、取引相手であるディーラーに当社が支払う手数料は減り、当社 の顧客のリターンが高まるだろう」と語った。

米証券大手のリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破 たんし、ベアー・スターンズ、メリルリンチが売却された結果、証券 会社など金融機関の市場競争は弱まり、生き残った企業は融資やトレ ーディングで従来よりも高い手数料を取ることが可能になっている。 ゴールドマン・サックス・グループが4-6月(第2四半期)に過去 最高益を達成したのは、市場シェアの向上や、買い注文と売り注文の 呼び値のスプレッドが拡大したことが一因だ。

フィンク氏は「これらの金融機関の一部が巨額の利益を計上して も不思議ではない。債券市場の呼び値スプレッドは最大の状態にある。 市場が不透明になるほど、マーケットメーカー(値付け業者)の収益 は増える」と指摘した。

フィンク氏らが21年前に共同で創業したブラックロックは、英 銀バークレイズの投資信託部門の買収を年内に完了すれば、運用資産 は約3兆ドルに達する。フィンク氏によると、同社がウォール街の金 融機関に支払う手数料は毎年100億ドル近くに上る。

ブルームバーグが今月入手したブラックロックの上級幹部向け 社内文書によると、同社はウォール街のブローカーへの依存度を下げ て、顧客のコスト軽減につながる国際的なトレーディング・ネットワ ークの構築を進めていることを明らかにしている。フィンク氏は節減 できるコストの規模について具体的な見積もりを示さなかった。

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