米国株:反落、「株高行き過ぎ」懸念-フェデックスが安い

米株式相場は下落。主要株価指 数は11カ月ぶり高値から反落した。小荷物輸送大手フェデックスや ソフトウエア2位オラクルの決算で、売上高が市場予想に届かなかっ たことから、株式相場の最近の上昇は企業業績の見通しに比べ行き過 ぎだったとの懸念が高まった。

フェデックスとオラクルはともに下落。石油ガス生産のチェサピ ーク・エナジーや油田採掘のネイバーズ・インダストリーズも安く、 エネルギー株指数を押し下げた。天然ガスの値下がりが嫌気された。 通信サービスのベライゾン・コミュニケーションズも下げがきつく、 同銘柄を含む通信株指数は主要10業種の下落率トップとなった。

S&P500種株価指数は過去10営業日では2回目の下落。3月 以降の上昇基調により、業績に比べた同指数構成銘柄の株価水準は 過去5年で最も割高になっている。

ナイト・エクイティ・マーケッツの機関投資家向けセールス部門 のマネジングディレクター、ピーター・ケニー氏は「ここのところ景 気に関する多くの好材料があり、多くの株が劇的に上昇した。ここで 一服が必要だ」と述べた。

S&P500種株価指数は前日比0.3%安の1065.49。前日は昨年 10月3日以来の高値で終了した。ダウ工業株30種平均は同7.79ド ル下落の9783.92ドルで取引を終えた。

株式相場は朝方には上昇。新規失業保険申請件数が予想外に減少 したほか、9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を上回 る改善を示したことなどを好感した。

「今が買い時」

ギャムコ・インベスターズのマリオ・ガベリ最高経営責任者(C EO)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、世界経済 は成長サイクルに入っており、「株は今が絶好の買い時だ」と述べた。

一方、一部投資家は過去半年の上昇基調が行き過ぎではなかった か疑問視している。ブルームバーグの週間データによると、S&P500 種構成銘柄の株価収益率(PER)は9月11日時点で19.3倍(継続 事業、実績ベース)と、2004年6月以来の高水準となっている。

BNYコンバージェクス・グループの主任トレーダー、アンソニ ー・コンロイ氏は「市場での自信に経済成長が本当に追いついてこれ るのか、誰もが見極めたがっている」と指摘。「株高は実体経済より も先行し過ぎたのだろうか。実際、少し買われ過ぎたように思える」 と述べた。

フェデックスは2.2%安。同社6-8月(第2四半期)の売上高 は前年同期比20%減少の、80億1000万ドル。ブルームバーグがま とめたアナリスト予想平均の82億3000万ドルを下回った。

オラクルの売上高

オラクルは2.8%値下がり。同社6-8月(第1四半期)のデー タベースとミドルウェアプログラムの売上高は前年同期比22%減少の 7億1100万ドルだった。JMPセキュリティーズ(サンフランシス コ)のアナリスト、パトリック・ウォルレイバンズ氏予想の8億2600 万ドルに届かなかった。

フェデレーテッド・インベスターズ(ニューヨーク)の主任株式 市場ストラテジスト、フィリップ・オーランド氏は、「世界的に景気 は回復しており、最新の経済指標はそれを確認する内容だ」と指摘。 「しかし投資家はさらに高い水準の改善を期待している。指標的な銘 柄であるフェデックスやオラクルの売上高が予想を下回り、失望され た」と述べた。

チェサピーク・エナジーは3.3%安。ベライゾンは1.3%値下が りした。

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