9月17日の米国マーケットサマリー:株は11カ月ぶり高値から反落

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4732 1.4709 ドル/円 91.17 90.93 ユーロ/円 134.32 133.78

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,783.92 -7.79 -.1% S&P500種 1,065.48 -3.28 -.3% ナスダック総合指数 2,126.75 -6.40 -.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .94% -.04 米国債10年物 3.39% -.08 米国債30年物 4.17% -.09

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,013.50 -6.70 -.66% 原油先物 (ドル/バレル) 72.47 -.04 -.06%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。対ユーロで1年ぶり 安値に接近した。朝方発表されたフィラデルフィア連銀景況指数が大 幅に上昇し、週間失業保険申請件数が予想外に減少したことから、ド ル売り、高利回り通貨買いが膨らんだ。

円は韓国ウォンと英ポンドに対して下落。世界景気回復見通し がリスク取引を促した。スイス・フランは対ドルで昨年7月以来の 高値に上昇。スイス国立銀行(SNB)はデフレ懸念に対応してス イス・フランの上昇を引き続き抑制すると表明したのが背景。

スコシア・キャピタルの通貨ストラテジスト、サチャ・ティハ ニ氏は「ドル安傾向に逆らうのは難しい。経済指標は比較的良好で、 今の状況では反転を予想するのは困難だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時13分現在、ドルはユーロに対して1 ユーロ=1.4726ドル、前日は1.4709ドルだった。一時は昨年9 月25日以来安値の1.4767ドルを記録した。円は対ドルで0.4%下 げて91円25銭(前日は90円93銭)。円はユーロに対して

0.4%下げて1ユーロ=134円34銭、前日は133円78銭だった。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。主要株価指数は11カ月ぶり高値から反落し た。小荷物輸送大手フェデックスやソフトウエア2位オラクルの決算 で、売上高が市場予想に届かなかったことから、株式相場の最近の上 昇は企業業績の見通しに比べ行き過ぎだったとの懸念が高まった。

フェデックスとオラクルはともに下落。石油ガス生産のチェサピ ーク・エナジーや油田採掘のネイバーズ・インダストリーズも安く、 エネルギー株指数を押し下げた。天然ガスの値下がりが嫌気され た。通信サービスのベライゾン・コミュニケーションズも下げがきつ く、同銘柄を含む通信株指数は主要10業種の下落率トップとなった。

S&P500種株価指数は過去10営業日では2回目の下落。3月 以降の上昇基調により、過去5年の業績に比べた同指数構成銘柄の株 価水準は過去5年で最も割高になっている。

ナイト・エクイティ・マーケッツの機関投資家向けセールス部門 のマネジングディレクター、ピーター・ケニー氏は「ここのところ景 気に関する多くの好材料があり、多くの株が劇的に上昇した。ここで 一服が必要だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.3%安の1065.49。前日は昨年10月3日以来の高 値で終了した。ダウ工業株30種平均は同7.79ドル下落の

9783.92ドルで取引を終えた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。フィラデルフィア連銀地区の製造業指数で項 目別の雇用指数が悪化したため、リセッション(景気後退)からの回 復ペースが鈍化するとの思惑から買いが入った。株式相場の下落も支 援材料となった。

RBSセキュリティーズは国債相場が上値抵抗線を突破すること ができなかったため、入札を控えていることもあり、売りに押される との見通しを示した。財務省は来週、2、5、7年債の入札を実施す る。発行総額は過去最大の1120億ドル。政府のデータによると、国 債発行による米国の資金調達額は年初から1兆2000億ドルに達して いる。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォー ド)のシニア国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「フィラ デルフィア連銀指数の詳細は景況指数よりも弱い内容だ。それが米国 債にとって買い材料視され、長期債を押し上げた」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時4分現在、10年債利回りは前日比8ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の3.40%。10年債(表面利 率3.625%、2019年8月償還)価格は21/32上げて101 28/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は下落。1年半ぶり高値から反落した。 金相場が前日に終値ベースでの過去最高値を更新したことから、宝飾 品販売の落ち込みが懸念された。

UBSは今月8日、世界最大の金購入国インドの金需要は前年 と比べると5-10%低いと述べた。またボンベイ・ブリオン協会は先 月、所得減やコスト高を理由に今年の金輸入は37%減少するとの見 通しを示した。年初来の金相場は15%上昇している。

HSBCセキュリティーズ(ニューヨーク)のアナリスト、ジ ェームズ・スチール氏は「宝飾品需要はなお弱く、そのほかの実需も 伸びがみられない。中期的には上昇基調が損なわれる可能性がある」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物12月限は前日比6.7ドル(0.7%)安の1オンス=1013.50ド ル取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場はほぼ変わらず。米国がリセッション(景 気後退)から脱しつつあるとの楽観な見方と、米国の石油在庫は十分 にあるとの思惑が拮抗した。

原油相場は株式市場の動きを眺めながら、1.50ドルのレンジ内 で推移した。新規失業保険申請件数や住宅指標、製造業指標は景気回 復を示す新たな兆候となった。米エネルギー省が前日発表した週間在 庫統計では原油在庫は減少したものの、過去5年の平均を7.9%上回 った。ガソリンと留出油はともに前週から増加した。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ (マサチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は 「原油相場は金融市場の動向にかなり左右されている。需給要因から 見れば原油の地合いは弱い。いつかは市場の注目が需給要因に向かう だろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 日比4セント(0.06%)安の1バレル=72.47ドルで終了した。こ の日の高値は8月31日以来の高水準となる73.16ドル。安値は

71.66ドル。年初からは62%高で引けた。

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