NY外為:ドル下落、対ユーロで1年ぶり安値に接近

ニューヨーク外国為替市場では ドルが下落。対ユーロで1年ぶり安値に接近した。朝方発表された フィラデルフィア連銀景況指数が大幅に上昇し、週間失業保険申請 件数が予想外に減少したことから、ドル売り、高利回り通貨買いが 膨らんだ。

円は韓国ウォンに対して下落。世界景気回復見通しがリスク取 引を促した。スイス・フランは対ドルで昨年7月以来の高値に上昇。 スイス国立銀行(SNB)はデフレ懸念に対応してスイス・フラン の上昇を引き続き抑制すると表明した。

スコシア・キャピタルの通貨ストラテジスト、サチャ・ティハ ニ氏は「ドル安傾向に逆らうのは難しい。経済指標は比較的良好で、 今の状況では反転を予想するのは困難だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時5分現在、ドルはユーロに対して1 ユーロ=1.4732ドル、前日は1.4709ドルだった。この日は一時、 昨年9月25日以来安値の1.4767ドルを記録した。円は対ドルで

0.3%下げて91円17銭(前日は90円93銭)。円はユーロに対し て0.4%安の1ユーロ=134円31銭、前日は133円78銭だった。

スイス・フランは対ドルで最大0.4%値上がりした。SNBは17 日開いた金融政策決定会合で、政策金利とする3カ月物ロンドン銀 行間取引金利(LIBOR)の誘導目標を0.25%に据え置くこと を決めた。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は一時76.010と、昨年9月22日以来の低水準に落ち込 む場面もあった。ドル指数は今年3月の年初来高値89.624から約 15%低下した。

失業保険申請件数

米労働省が発表した12日に終わった1週間の新規失業保険申請 件数(季節調整済み)は54万5000件と、前週の55万7000件(速 報値55万件)から減少した。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミスト予想の中央値は55万7000件だった。

米フィラデルフィア連銀が発表した9月の同地区製造業景況指 数は14.1と、前月の4.2から大幅に改善した。ブルームバーグ・ ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は8.0だった。

BNPパリバ・セキュリティーズの通貨ストラテジスト、セバ スチャン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は「経済統計の内容は 非常に良い。確実にトレンドに従ったほうがよい」と述べた。

ユーロ相場

テクニカル指標によると、半年間にわたるユーロの対ドルでの 上昇は反転する可能性がある。期間14日のユーロ・ドル相場の相 対力指数(RSI)は74と、3月19日以来の高水準を記録した。 同指数は70を超えると、相場反落の兆しととらえられる。

米投資会社ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責 任者(CEO)はブルームバーグ・テレビジョンのインタビューで、 「相当な手持ち資金があるならば、今でも預け先はドルが最適だと 確信している」と述べ、ユーロや円、英ポンドと比べても「私はド ルを選ぶ」と続けた。

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