金相場1000ドル突破:個人の中古宝飾品の売り急増-利益膨らむ

金相場が先週、1オンス当たり1000 ドルを突破したため、マーク・ムラド氏は金のブレスレットとネック レス、イヤリングを売ることに決めた。利益は買い値の6倍に上った。

「金価格はこんなに高くなり、リセッション(景気後退)は続い ている。あまり身に付けない物を売らない手はない」。米ニューヨーク に住むムラド氏(30)は金相場が1013.70ドルに高騰した3日後にこ う語った。同氏はこれらの宝飾品をマンハッタンにあるEZセルゴー ルドに3500ドルで売却。1994年の買い値は500ドルだった。

スタンダード・バンクは金相場が年末までに7.8%上昇し1100ド ルになると予想。産金最大手、カナダのバリック・ゴールドは、相場 上昇が続くと見込み56億ドルの費用を計上している。一方、消費者ら は相場の9年続伸を受け、上昇は限定的とみている。英調査会社GF MSのフィリップ・クラプウィジク会長は、中古宝飾品を含む金スク ラップの売却量は2009年に約22%増加するとの見通しを示した。

過去60年余りで最も深刻なリセッションの影響で米失業率が 1983年以来の高水準に達するなか、人々は金を売却している。米連邦 準備制度理事会(FRB)によると、景気低迷で家計からは13兆9000 億ドルが失われた。金融資産の価格下落の防御手段として投資需要が 膨らみ、金相場は上昇している。

ムラド氏が1994年にS&P500種株価指数に500ドルを投資して いたとすれば、配当を除いた利益は634ドルだったはずだ。一方、ブ レスレットやネックレスを売却した利益は3000ドルに膨らんだ。

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