堀場製株が午後一段高で2カ月ぶり高値、中期成長力評価しJP格上げ

独立系分析機器大手の堀場製作所 株が午後の取引で一段と上げ幅を拡大、一時5.3%高の2385円と7月 28日以来、およそ2カ月ぶりの高値水準を回復した。半導体、医用シ ステム機器など同社主力事業の中期的成長性が高いとして、一部アナリ ストの間で投資判断を引き上げる動きがあり、今後の業況好転と株価上 昇を見込む買いが活発化した。

JPモルガン証券は16日、堀場製の投資判断を新規に「オーバー ウエート」とし、調査を開始した。半導体システム機器では、堀場の競 合企業である米ブルックスインスツルメントが6月にセレリティのイン スツルメントを買収したが、業界最大手のアプライド・マテリアルズと 価格交渉の面で折り合いが付かず、堀場の「マスフローコントローラー (MFC)の採用が進んでいるもよう」と、同証の森山久史アナリスト は16日付の投資家向けリポートで指摘している。

堀場製の納入先は、東京エレクトロンや日立国際電気などが中心 で、米国企業などへの販売は競合のセレリティに対し劣勢だった。この ため、市場シェアの向上と装置受注回復の両輪がそろった際には、「高 い収益成長を実現するポテンシャルを秘めている」と森山氏は評価した。

また医用システム機器では、10年にも試薬使用量が多く収益性の 高い大型装置市場への参入を計画。自動車計測システム機器ではエンジ ンテスト、動力テスト、ブレーキテストなどを一括導入できる強みを持 ち、地球温暖化の観点から燃費規制は今後も強化される見通しだけに、 シェア拡大もつなげやすいとJPモルガンでは見る。

同証では、2011年12月期の1株当たり純利益を155円70銭と予 想、妥当PER19.3倍を基に目標株価を3000円と試算した。同年度 の精密機器セクターの平均PERは14倍と見るが、堀場製の過去5年 平均のPER30.6倍は下回り、割安感はないと判断する。

ブルームバーグ・データにある担当アナリスト6人の09年12月 期の連結営業利益の予想平均値は21億円と、会社側予想の20億円か らの上振れを見込む。JPモルガン証は22億円を予想。さらに、10年 12月期は66億円と、アナリスト予想平均値(63億円)上回り、一段 の伸びを想定している。

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