ドイツ銀の元顧問弁護士、探偵使った株主調査を阻止できず-内部報告

【記者:Karin Matussek】

9月17日(ブルームバーグ):ドイツの銀行最大手ドイツ銀行が探 偵を使い、同行経営幹部と対立する株主のミヒャエル・ボーンドルフ 氏の身辺をひそかに調査した問題で、同調査を計画した2006年の会議 に当時の同行の顧問弁護士が出席していたものの、調査の実行を阻止 できなかったことが内部報告書で分かった。

報告書は法律事務所が作成し、ドイツ銀が保管していたもので、 ブルームバーグ・ニュースはその一部を入手した。それによると、当 時の上級法務顧問だったラインハルト・マルシュバルナー弁護士は、 ボーンドルフ氏を監視する私立探偵を雇うことにつながった複数回の 会議に参加した。同報告書には、探偵らがスペインのイビサ島にある ボーンドルフ氏の家の写真撮影を行った方法が詳細に記されている。

クリアリー・ゴットリープ・スティーン・ハミルトン法律事務所 が作成した同報告書は全体が180ページに及び、現在、連邦金融監督 局(BaFin)とフランクフルト検察当局が調査中の4つの案件に 触れている。ミュンスター大学のトーマス・ヘーレン教授(メディア 法)はインタビューに応じ、計画に弁護士が関与していれば、ドイツ 銀が「責任転嫁」するのは難しくなるかもしれないと指摘。「法務部門 が承認したとなれば、ドイツ銀には問題となる」と述べた。

ドイツ銀の広報担当、ロナルト・バイヒェルト氏は取材に応じ、 同行は問題解決に必要なあらゆる措置を講じているとした上で、クリ アリーによる調査は徹底的なもので、すべての利用可能な情報を参考 にしたと同行は確信していると語った。

ドイツ銀の監査役会は7月28日の発表資料で、同行の経営陣と監 査役は、「こうした問題ある方法」は認めていないと表明した。その以 前には、プライバシー保護法に違反した可能性がある4つの案件が01 年から07年にかけて見つかったとしていた。

マルシュバルナー氏に電話や電子メールを通じて取材を試みたが、 回答は得られなかった。

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