英財政赤字:76年以来の急ピッチな削減必要、年2.9%予測-IFS

英財政研究所(IFS)は、ブラ ウン政権の財政赤字削減の取り組みについて、国際通貨基金(IMF) と財政協議を行った1976年以来の速いペースで実施する必要に迫ら れる可能性があると警告した。

IFSは、英政府が2011年から毎年2.9%ずつ予算を圧縮すると 予想し、4月時点で想定していた2.3%からペースを速めざるを得な いとの見通しを示した。最大野党・保守党から入手した英財務省の資 料の分析に基づいて予測を行った。

ブラウン首相は、政府が財政赤字を抑制する一方で、教育や警察 などの公共サービス予算を確保できるとの見通しを示してきたが、今 回の予測はその前提を覆しかねないものだ。英財政赤字の国内総生産 (GDP)比率は来年12%を上回り、20カ国・地域(G20)で最悪と なる見通しだ。

ロンドンで16日にこの資料を記者団に配布した保守党のデービ ッド・キャメロン党首は、ブラウン首相が次期総選挙後に必要になる 財政引き締めの規模について、議会に事実と異なる誤解を与えたこと が示されたと述べた。

資料によると、英国債の利払い負担は14年時点で630億ポンド(約 9兆5000億円)と、教育関連の歳出を上回る見込み。IFSは、歳出 削減を避けるには290億ポンド規模の増税を迫られると予想している。 これは国民所得の2.1%に相当する。

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