TPR株11カ月ぶり上昇率、費用減と海外戻り一転経常黒字(訂正)

自動車のピストンリングなどを手 掛ける帝国ピストンリング(TPR)の株価が急騰。一時20%高の 468円と、日中の上昇率では2008年10月14日(21%)以来、約11 カ月ぶりの大きさを記録した。大幅なコスト削減効果に加え、海外の自 動車市場が回復しており、前日に今期(10年3月期)の業績予想を上 方修正したことが好感された。

午前終値は前日比12%高の435円。一時468円と6月30日以来 の高値を更新した。出来高は57万3500株と前日終日の6万1700株を 上回り、昨年9月22日(77万株)以来の水準に達している。東証1部 の値上がり率で2位。

業績予想の修正によると、10年3月期の連結売上高は従来計画の 420億円(前期比 19%減)を据え置いたものの、経常損益は従来の6 億円の赤字から3億円の黒字に転じる見通しとなった。前期は22億円 の黒字。人件費や出張費など固定費の大幅削減に努めたことが奏功した。

売り上げ面では、国内市場の販売は伸び悩む一方、各国政府による 経済政策効果で中国や北米を中心に海外市場が回復している。前期 (09年3月期)の海外売上高構成比率は42%。同社の経営企画室長の 林孝光氏は、「中国、北米を中心に回復のピッチが早かった。政策効果 がはげて生産が落ちたとしても、在庫水準が低いため、下期業績への影 響は少ない」と話していた。

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