酉島製株3連騰で高値接近、水需要増でポンプ成長期待-MENA関連

産業ポンプ国内大手の酉島製作所 株が一時前日比6.5%高の1531円と3連騰、6月9日に付けた年初来 高値1547円に接近している。世界の水需要増加に向け、同社が手掛け る淡水化ポンプの中期的な伸びが見込めるとの指摘が一部アナリストか ら出て、今後の成長を期待した買いが優勢となった。

野村証券は16日付で、酉島製の投資判断を新規に「1(買い)」 に設定、調査を開始した。田崎僚アナリストは投資家向けリポートで、 海水淡水化プラントなど海外のインフラにかかわるポンプ需要の増加か ら、堅調な業績が予想されると指摘。今後の受注は「原油価格の上昇と 金融市場の安定が進む中で、MENA(中東・北アフリカ)向けを中心 に回復が見込まれ、中期的にも世界の水需要増加に向けた成長ポテンシ ャルは高い」との見方を示している。

野村証で新たに設定した目標株価は1800円。前回の受注拡大期の ピーク利益を織り込んだPER(株価収益率)が20倍だったことを勘 案し、酉島製の中期的な業績拡大と高い競争力から、割引率を考慮して も2012年3月期の予想PERで18倍程度の評価が妥当と考えたとい う。12年3月期の予想EPS(1株当たり純利益)は97.9円を予想。

MENA関連株が軒並み高い

野村証は16日、MENA関連に注目するテーマリポートも作成し た。主要国の多くがマイナス成長に陥る中、同地域の経済は比較的底堅 く、足元の原油価格は大半の国の財政均衡の水準を上回ると指摘。過去 に蓄積された金融資産も潤沢で、様子見していた政府関連プロジェクト も活発化する可能性が高まっているという。酉島製のほか、注目銘柄と して挙げた横河電機の株価が5%超上昇。住友化学や住友倉庫、日揮、 大和工業、コスモ石油、三井造船、東芝も高い。

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