【個別銘柄】鉄鋼、鉱業、金融、日電産、MENA、TPR、キャンバ

17日の日本株市場における材料銘 柄の終値は以下の通り。

鉄鋼株:JFEホールディングス(5411)は前日比5%高の3390 円。17日付の日本経済新聞朝刊で、自動車向けや輸出の回復に対応し、 傘下のJFEスチールが昨年末から休止中の川崎市の製鉄設備を10月 にも再稼働させると報じられており、需要回復に市場参加者の目が向い た。新日本製鉄(5401)は4.1%高の353円と続伸。東証1部33業種 の鉄鋼指数は3.8%高と、業種別上昇率の1位。

鉱業株:国際石油開発帝石(1605)は3.5%高の82万5000円、 三菱商事(8058)は2.8%高の1980円など。16日のニューヨーク商 業取引所では、原油先物(期近10月限)が2.2%高の1バレル=

72.51ドルと続伸。年初上昇率は63%に達し、在庫評価益の拡大など に期待が高まった。東証33業種の鉱業は3.5%高で、上昇率2位。

金融株:三井住友フィナンシャルグループ(8316)が5.6%安の 3360円と3カ月ぶりの下落率。三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)も1.9%安の516円と3大金融グループが軒並み下げた。中 小企業に融資返済を3年程度猶予する政策が検討されているほか、鳩山 新政権の金融行政に対する不透明感、金融各業界への規制強化への警戒 が強い。東証銀行指数は2.1%安と、33業種の下落率で1位。野村ホ ールディングス(8604)などの証券、プロミス(8574)などのその他 金融も安く、銀行はグループの消費者金融株の下げも響いた。

日本電産(6594):5.1%高の7390円、一時6%高の7450円と 2008年9月8日以来、約1年ぶりの高値水準を回復。民生用電機の高 機能化に伴い、ハードディスクドライブ(HDD)の需要が拡大してお り、業績拡大を見込んだ投資資金の流入が活発化してきた。出来高は 140万株と過去半年で最高。

花王(4452):0.9%安の2235円。「エコナ・クッキングオイ ル」などエコナ関連製品の一時販売自粛と出荷停止を決めた。安全性に ついて議論されているグリシドール脂肪酸エステルが含まれていること が確認されたため。ドイツ証券の大島有木子アナリストは16日付の投 資家向けメモで、「ポジティブなニュースではないが、今期業績へのイ ンパクトは軽微で、販売再開も来期中には実現できるのでは」と予想。

TPR(6463):16%高の450円。一時は昨年10月14日以来、11 カ月ぶりに20%以上の上昇率を記録。大幅なコスト削減効果に加え、 海外自動車販売の回復で現地関係会社の業績が改善している。2010年 3月期の連結経常損益が、従来計画の6億円の赤字から3億円の黒字に 転じる見通しに上方修正したことを受けた。

良品計画(7453):5.8%高の4380円。価格競争の激化や広告宣 伝費用の増加から、今期(10年2月期)の業績計画を下方修正したも のの、実態に沿った形となったことで、不透明感が後退したとの評価が アナリストから聞かれた。

アスクル(2678):6.7%高の1892円。第1四半期(6-8月)の 連結決算によると、売上高は前年同期比1.6%と微減だが、仕入原価の 低減などで営業利益は前年同期比33%増の23億円を確保。10年5月 期の連結営業利益予想は前期比15%減の70億円と従来計画を据え置き、 第1四半期の進ちょく率は32.4%。

新和海運(9110):7.8%高の264円。外航海運市況が想定と比 べ堅調に推移することなどを理由に、上期(4-9月期)の業績予想を 上方修正すると、午後2時に発表。発表前は0.8%安の243円と軟調 だったが、業績修正を受け8.6%高の266円まで急騰場面があった。

NECエレクトロニクス(6723):0.2%高の895円。来年4月 に経営統合予定のシステムLSI(高密度集積回路)メーカー国内3位 のNECエレ、同2位で非上場のルネサステクノロジは16日、基本契 約を結んだと発表。親会社の日立製作所(6501)、三菱電機(6503)、 NEC(6701)から増資引き受けを通じ、計2000億円の資金支援を受 けて財務基盤を改善、合併する。

酉島製作所(6363):5.2%高の1512円。一時6.5%高の1531 円と6月9日の年初来高値1547円に接近した。世界の水需要増加に向 け、同社が手掛ける淡水化ポンプの中期的な伸びが見込める、と野村証 券のアナリストが指摘、新規に投資判断を「1(買い)」にしたことで 今後の成長が期待された。野村証は16日、MENA(中東・北アフリ カ)関連に注目するテーマリポートも作成。政府関連プロジェクトも活 性化する可能性が高いとし、注目銘柄に挙げた横河電機(6841)が 11%高の828円。住友化学(4005)や日揮(1963)も高い。

ケンコーコム(3325):ストップ高(値幅制限いっぱいの上昇) 水準の前日比1000円(13%)高の8万4300円で比例配分。新型イン フルエンザ(豚インフルエンザ)の国内流行報道を受け、高機能マスク や消毒液などの衛生医療商品の注文が急拡大しており、16日付で業績 予想を増額修正した。インフルエンザの流行次第では一段の上方修正も 期待でき、買いが集まった。

ソニー(6758):2.4%高の2535円。機能やデザイン性を強化し た携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」の2シリーズ12機種を来月か ら順次発売する。米コンピューター大手のアップルの「iPod(アイ ポッド)」との競争が激化、年末商戦に向け巻き返しを狙う。

JT(2914):5.1%高の30万7000円と高値引け。約3カ月ぶ りの上昇率を記録した。みずほ証券は16日付で同社の投資判断を「3 (ホールド)」から「1(強い買い)」に2段階引き上げた。目標株価 は47万円に設定。

大日本印刷(7912):1.6%高の1279円。大和証券SMBC金融 証券研究所は16日付で、新規に投資判断「3(中立)」で調査を開始。

テルモ(4543):3.8%高の4950円。バークレイズ・キャピタル 証券は16日付で、投資判断「イコールウエート」で新規に調査を開始。 目標株価は4800円。

東京エレクトロン(8035):3.8%高の5680円。三菱UFJ証券 は16日付で、同社の投資判断を「3(市場平均並み)」から「1(強 いアウトパフォーム)」に2段階引き上げた。

ファンケル(4921):4.5%高の1438円。一時6.4%高の1464 円と、07年11月以来の高値水準を回復。野村証券は投資判断を「2 (中立)」から「1(買い)」に、目標株価を1100円から1700円に それぞれ引き上げた。中国や香港における販売代理店を子会社化するこ とで、アジア市場の成長を連結業績に取り込める見通しとなり、今後の 収益拡大期待が高まった。

キャンバス(4575):17日に東証マザーズ市場に新規上場。公募 価格2100円に対し、2.2倍の4530円買い気配で終了。抗がん剤の開 発などを手掛け、開発中新薬の進展期待に加え、直近上場した創薬系ベ ンチャー株の底打ち反転基調も投資家心理を明るくした。売買が上場初 日に成立しなかったのは7月17日上場のクックパッド以来。

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