法人景気予測:7-9月期大企業景況判断は7期ぶりプラス

7-9月期の国内企業の景況判断 は、大企業・全産業ベースで7四半期ぶりにプラスに転じた。輸出と 生産の持ち直しを背景に、大企業の景況感は1-3月期を底に上向き つつある。

財務省と内閣府が17日発表した7-9月期の法人企業景気予測 調査によると、大企業・全産業の自社の景況判断指数(BSI)はプ ラス0.3(前期はマイナス22.4)となった。4-6月期に続く改善で、 プラスは2007年10-12月期以来。BSIは、前期と比べた景況を「上 昇」「不変」「下降」「不明」として企業が回答、「上昇」から「下 降」を引いた企業数の比率で景気の方向感を示す。

大企業・全産業の内訳は、製造業がプラス15.5(前期はマイナス

13.2)と7四半期ぶりにプラス。「エコポイント」などによる需要回 復を反映して、情報通信機械器具や電気機械器具などを中心に景況感 が改善した。一方、非製造業はマイナス8.6(同マイナス27.8)で、 8四半期連続のマイナスだった。

BNPパリバ証券のエコノミスト、白石洋氏は、BSIは前期と 比べた方向性の変化を示すとして、「7-9月期にプラスに転じたと いうことは、企業景況感が転換点に達したことを示唆している」との 見方を示した。

今後の景況見通しも10-12月期BSIはプラス4.9、来年1-3 月期もプラス4.4で、改善基調が続いている。

中小・中堅の景況感は厳しく

半面、中堅企業では7-9月期のBSIがマイナス15.7(前期は マイナス37.0)、中小企業はマイナス36.7(同49.6)。先行きも、10 -12月期がそれぞれマイナス4.2、マイナス20.7、1-3月期がマイ ナス2.2、マイナス16.1と、改善傾向はうかがわれるものの、マイナ スが続く見通しだ。

一方、大企業・製造業の「設備投資のスタンス」については、 08年度は「生産(販売)能力の拡大」がトップで、前向きの投資姿勢 が見られたが、09年度はトップが「維持更新」、次が「省力化・ 合理化」の順となり、慎重な姿勢に転じている。

法人企業景気予測調査は、資本金1000万円以上の企業(金融・保 険業など一部は1億円以上)を対象に年4回実施しており、今回の調 査時点は8月25日。回答法人数は1万1543社、回収率78.9%。

--取材協力:下土井京子、伊藤辰雄 Editor:Hitoshi Ozawa,Masaru Aoki

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