アイルランド政府:約7兆円で銀行の高リスクローン買い取りへ

アイルランド政府は、国内金融 機関が抱える不良資産の一掃を目指し、不動産ローンの買い取りに 540億ユーロ(約7兆2300億円)を投じる計画だ。

レニハン財務相は16日に議会で演説し、新設の国家資産管理 機構(NAMA)が簿価で770億ユーロに相当する不動産ローンを 3割低い価格で買い取る案を提示することを明らかにした。現在の 市場価格は約470億ユーロ相当だという。

レニハン財務相は「われわれは金融システムを回復させること で経済と国民を支援する」と述べ、「銀行に合理的な価格を下回る水 準で資産売却を強いることはできない」と説明した。

主権国家によるものとしては過去87年で最大の賭けとなり得 る今回の買い取りで、アイルランド政府は2008年の国内総生産(G DP)の約28%に相当する資金を使い、値下がりのきつい不動産開 発向けローンの保有者になる。ダブリンにあるエコノミック・アン ド・ソシアル・リサーチ・インスティチュートによると、同国は先 進国としては大恐慌以降で最悪の不況に見舞われているという。

今回の措置は、アイルランド銀行とアライド・アイリッシュ銀 行の経営存続が狙い。同国政府は4月にNAMAが約900億ユーロ 相当のローンを引き受ける方針を示していた。

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