米国株:上昇、景気回復の商品高を好感-ダウ108ドル高

米株式相場は上昇。世界的な株 高の流れを継承した。MSCI世界指数はほぼ1年ぶりの高値となっ た。世界経済がプラス成長を回復するとの観測から商品相場も上昇し、 ドルが対ユーロでほぼ1年ぶりの安値を付けるなか、金相場は過去最 高値付近まで上昇した。

ゼネラル・エレクトリック(GE)とアルコアが大幅高。米連 邦準備制度理事会(FRB)が発表した8月の米鉱工業生産指数が予 想を上回る伸びとなったことが、買い材料になった。シティグループ も高い。政府の債務保証プログラムから離脱を検討しているとの報道 が好感された。

パイオニア・インベストメンツ(ボストン)で2000億ドル以上 の運用に携わるジョン・キャリー氏は、「世界経済に対する信頼感が 増すにつれ、リスク許容度も高まっている」と指摘。「GEなどの大 企業の先行きをめぐるセンチメントは、金融危機の最中には暗雲の中 にあったが、今では改善されているようだ」と述べた。

S&P500種株価指数は前日比1.5%高の1068.76。ダウ工業株 30種平均は同108.30ドル(1.1%)上昇の9791.71ドルで終了した。 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は6対1。

S&P500種が前日に1年ぶり高値を維持したことから、株式相 場は世界的に軒並み高となった。米小売売上高が予想を上回る増加と なったほか、資産家ウォーレン・バフェット氏が株式を購入している と表明したことが手掛かりだった。

景気後退「恐らく終了」

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は前日、「米国 のリセッション(景気後退)は恐らく終了した」と発言。一方、資産 家ウォーレン・バフェット氏は、米経済は政府の刺激策に反応してい るとの認識を示した。20カ国・地域(G20)は経済再生に向け約12 兆ドルの拠出を約束している。

MSCI世界指数は3月9日以降65%上昇。FRBは1年前の リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たん後の信用市場凍結を 解除するため、政策金利をゼロ付近に維持している。

フィッシャー・インベストメンツ(米カリフォルニア州ウッドサ イド)の最高経営責任者(CEO)として280億ドルの資産を運用 するケネス・フィッシャー氏はインタビューで、「弱気相場の度合い が強く大きく荒れた後ほど、大幅なV字型回復になる」と指摘。「通 常のV字型回復であれば1年間は継続する。現在の上昇局面は3月に 始まった」と述べた。

金属相場の上昇

金相場は前日比13.90ドル高の1オンス=1020.20ドルで終了。 世界的な景気回復がインフレを誘発する可能性があるとの観測が広 がり、インフレヘッジとしての需要が高まった。外国為替相場では、 利回りの高い資産への資金流入でドルが対ユーロで値下がりし、昨年 9月以来の安値まで下落した。

産金最大手のバリック・ゴールドは1.5%高。アルミニウム大手 アルコアは3.4%値上がりした。

GEは6.3%急伸し、ダウ工業株30種平均の値上がり率トップ。 08年末の終値16.20ドルを上回る17ドルで終了し、年初からの下 落分を帳消しにした。

シティグループは1.9%高。米金融機関の中で政府の債務保証プ ログラムの最大の利用者である同社は、この支援策からの離脱を検討 していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

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