NY外為:ドル下落、対ユーロで約1年ぶりの安値

ニューヨーク外国為替市場では ドルが対ユーロで大幅安。約1年ぶりの安値に落ち込んだ。米鉱工 業生産の伸びが、ドル売り・高利回り資産買いを促した。

主要16通貨のうち、ニュージーランド・ドルは円とドルに対し 最も値上がりした通貨の一つ。ニュージーランドの銀行間預金3カ月 物レートが米国の水準よりも約10倍高いことから買いを集めた。

ウエストパック銀の通貨ストラテジスト、ローレン・ロスボロ ー氏(ロンドン在勤)は「成長に適した環境になってきた。高金利、 高ベータ通貨にとって見通しは明るい。手持ち資金が銀行口座から 引き出されている兆候がみられる」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時4分現在、ドルは対ユーロで0.5%下 げて1ユーロ=1.4729ドル。一時は1.4737ドルと、2008年9月 25日以来の安値をつけた。前日は1.4658ドルだった。円はユーロに 対して0.2%安の1ユーロ=133円72銭(前日は133円47銭)。 円は対ドルで0.3%高の90円79銭。一時は2月12日以来の高水準 となる90円13銭まで上昇した。

ニュージーランドの3カ月物レートは2.73%。これに対し米国 は0.28%、日本は0.38%となっている。オーストラリアは同

2.93%。オーストラリア・ドルは対米ドルで最大1.3%値上がりし 1豪ドル=87.49セントと、約1年ぶりの高値に上昇した。

鉱工業生産とCPI

米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した8月の米鉱工業生 産指数(製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値、 2002年=100)は前月比0.8%上昇した。ブルームバーグがまとめ た予想中央値は0.6%上昇だった。

労働省が発表した8月の米消費者物価指数(CPI、季節調整 済み)は前月比0.4%上昇、前年比では1.5%低下した。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は最大0.5%下げて76.172と、昨年9月23日以来の低 水準となった。今年3月に記録した年初来最高値の89.624からは 15%低下した。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のシニ ア為替ストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏は「リスク許 容度が引き続き改善傾向にある。ドルには今後も売り圧力がかかるだろ う」と述べた。

円上昇

藤井裕久財務相は、就任前に為替介入しないと同氏が述べたと の一部報道に関して「原則はそうだ。そういうことが自由経済を壊 す」と語った。為替介入に対する直接的なコメントは異例。また、 円相場について「乱高下していない。徐々に動いているだけだ」と の認識を示した。この発言は円の買い材料となった。

カリヨンのグローバル為替戦略部門副責任者、ダラフ・マー氏 (ロンドン在勤)は、「強い円を一段と容認する姿勢を明確に示そうと している。為替介入が効果的ではないと考えていることを示唆した」と 述べた。

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