9月16日の欧州マーケットサマリー:株が上昇、債券は下落

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4700 1.4658 ドル/円 90.88 91.05 ユーロ/円 133.60 133.47

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 244.82 +3.46 +1.4% 英FT100 5,124.13 +82.00 +1.6% 独DAX 5,700.26 +71.28 +1.3% 仏CAC40 3,813.79 +61.58 +1.6%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.26% +.00 独国債10年物 3.34% +.05 英国債10年物 3.69% +.07

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,015.75 +19.75 +1.94% 原油 北海ブレント 70.41 +.55 +.79%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は続伸し、ダウ欧州600指数は11カ月ぶり高値を 付けた。米資産家ウォーレン・バフェット氏が15日に株式を購入し ていると明らかにしたことが好感されたほか、商品相場の上昇を背景 に資源株が買われた。

オーストラリアの鉱山会社、BHPビリトンは3.2%高。ロンド ン金属取引所(LME)の銅、鉛、ニッケルの各相場が上昇したこと が材料となった。スペインの衣料小売り、インディテックスは5.1% 上昇。同社の今年2-7月(上期)利益がアナリスト予想を上回った ことが好感された。

ロンドン証券取引所を運営するロンドン証券取引所グループ(L SE)は4月以来の大幅高。ドイツ取引所がLSE買収に関心を示し ているとの観測を背景にLSEへの買いが膨らんだ。

ダウ欧州600指数は前日比1.4%高の244.82と、11カ月ぶ り高値で終了。19の産業別グループすべてが上げた。同指数は3月 9日の水準から55%上げている。

大和アセット・マネジメントのファンドマネジャー、グレガー・ スミス氏(ロンドン在勤)は、「相場上昇でまだ買いを入れていない 投資家がいることから、現水準から若干上昇する可能性がまだある」 と語った。

16日の西欧市場では、18カ国すべてで主要株価指数が上昇。ダ ウ・ユーロ50種指数とダウ・欧州50種指数はいずれも前日比

1.4%上げた。

自動車株の上昇

フランスの自動車メーカー、ルノーを中心に自動車株が上昇した。 ルノーと資本・業務提携関係にある日産自動車の中国での販売台数計 画を上方修正することを明らかにしたことがきっかけ。ルノーは

5.5%高。

ドイツのスポーツ車メーカー、ポルシェは4.5%上昇。独BMW は0.6%上げた。BMW傘下の英高級車メーカー、ロールス・ロイ ス・モーター・カーズのトム・パーベス最高経営責任者(CEO)は インタビューで、新型車「ゴースト」が来年の同部門販売台数の倍増 に寄与することを期待していると語った。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ国債相場が下落。米鉱工業生産指数が予想 を上回る伸びとなり、米国経済がリセッション(景気後退)から脱却 しているとの新たな兆候が示されたことが背景。

独2年債は3日続落した。欧州連合(EU)統計局が発表した8 月のユーロ圏消費者物価指数(改定値)は、コア指数が予想を上回る 上昇となった。ブルームバーグの調査によると、世界経済に対する 投資家の信頼感は9月に記録的な高水準を維持した。ドイツ政府が実 施した発行額41億ユーロの10年債入札で、応札倍率が1.6倍と今 年の平均と一致したことを受け、欧州債相場は値上がりする場面もあ った。

ウニクレディト・マーケッツ・アンド・インベストメント・バ ンキングの債券ストラテジスト、コーネリアス・パープス氏(ミュ ンヘン在勤)は、「世界経済の回復を確信するならば、国債は驚くほ ど過大評価されている」と指摘。「国債の上昇は見せかけであり、異 例な低金利がもたらす流動性によるところが大きい。独10年債は利 回り3.70%が適正水準だとみる」と述べた。

ロンドン時間午後4時50分現在、独10年債利回りは前日比5 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.34%。同国債 (表面利率3.5%、2019年償還)価格は0.41ポイント下げ

101.31。

◎英国債市場

英国債相場は下落。2年債利回りは17年ぶり低水準から上昇に 転じた。この日発表された8月の米鉱工業生産指数が予想以上に改善 し、世界的なリセッション(景気後退)が和らぎつつある兆候が強ま ったことを受け、安全資産としての国債需要が後退した。

10年債相場は続落。FT100種指数が約1年ぶり高値をつける など、世界的に株高となった。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・ スタメンコビッチ氏は、「米国を中心に世界的に株高となったことに 反応し、英国債が再び軟調となった可能性がある」と述べた。「現在 から次の総選挙までの間に歳出削減をめぐる数多くの観測が出るだろ う」とも語った。

ロンドン時間午後5時現在、2年債利回りは前日比5ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇し0.80%。一時は

0.71%まで下げ、ブルームバーグがデータ集計を始めた1992年1 月以来の低水準となった。

同国債(表面利率4.25%、2011年3月償還)価格は0.09ポ イント下げ105.04。10年債利回りは3.69%と、前日から7bp 上昇した。2年債に対する10年債の上乗せ利回りは288bpと、92 年以降で最大の幅に拡大した。

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