米上院ボーカス財政委員長:医療保険制度改革法案を提出

米上院財政委員会のボーカス委 員長は16日、総額8560億ドルの医療保険制度改革法案を発表した。 オバマ大統領が最優先事項とする同改革をめぐっては、数カ月にわ たって超党派での合意を模索したものの、共和党の上院議員からは 1人も支持を取り付けられないままの法案提出となった。

同法案では、米国民ほぼ全員が保険加入を義務付けられており、 加入しない場合には罰金が科されるほか、メディケイド(低所得者 向け医療保険制度)の拡充、オンラインを通じた低所得者層向け保 険加入支援などが盛り込まれている。

ボーカス委員長は「破たんした米医療保険システムの影響で、 一般家庭や企業、さらに経済がかなりの長期にわたって、相当の無 理を強いられてきた。今は多くの国民が待ち望んでいた目標に到達 するまたとない機会だ」との声明を発表した。

共和党からの支持を取り付けるため、財政委が提出した改革案 は、上院厚生委員会や下院小委員で民主党の政策として承認した向こう 10年で最大1兆ドルというコストを引き下げた。さらに全雇用主に義 務付けていた健康保険への加入を取り下げ、民間保険会社と競合するオ ンライン政府保険プログラムの設立も除外した。代わりに非営利協同組 合の利用が提案されている。同組合には60億ドルの連邦資金が充当さ れる計画だ。

財政委で共和党トップのチャールズ・グラスリー議員(アイオ ワ州)は前日、「これまでのところ、手ごろな値段で誰もが利用で きる医療保険という共有の目的は果たされていない」と述べ、今後 もボーカス委員長と話し合いを継続する意向を表明した。

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