鳩山内閣:亀井氏起用で小泉路線転換を鮮明、著名議員並ぶ-横顔

【記者:広川高史】

9月16日(ブルームバーグ):16日発足した民主党の鳩山由紀 夫代表を首相とする新内閣は民主党の代表経験者や国会論戦やテ レビ出演で著名な議員を起用したほか、社民、国民新両党の党首を 入閣させた重厚な布陣となった。

驚きを持って受け止められているのは国民新党の亀井静香代表 の金融・郵政改革担当相への起用だ。小泉純一郎政権が掲げた郵 政民営化に反対して自民党を離れ、国民新党を結党した同氏が新 政権で自民党政権が進めた郵政改革の見直しを進める役割を担うこ とで、小泉構造改革路線からの転換を鮮明にさせた形となった。社 民党の福島みずほ党首は消費者行政や少子化などを担当し、党の 「生活再建」重視路線の実現を目指す。

代表や幹事長、政調会長といった要職経験者を入閣させたのも 特徴だ。1996年の旧民主党結党以来、鳩山氏の盟友でありライバ ルでもあった菅直人前代表代行を予算の骨格などを策定する国家 戦略担当相、5月の代表選で鳩山氏と争った岡田克也前幹事長を 外相に充て、鳩山氏に次ぐ内閣の顔とした。さらに、高速道路無料 化などの目玉対策を担当する国土交通相に前原誠司元代表を起用 して挙党体制を敷く形となった。

また、行政の無駄遣いを洗い出す行政刷新会議の担当相には政 策通として知られる仙谷由人元政調会長を充てた。

中堅の長妻昭厚生労働相、原口一博総務相は国会審議やテ レビ出演で国民にも顔が知られている。記者出身の長妻氏は年 金記録漏れ問題を追及した実績を持つ。長妻氏は「次の内閣」 年金担当相、原口氏は同総務相から閣僚にシフトした。

ベテランからは藤井裕久財務相、中井洽国家公安委員長を起 用。藤井氏は細川護煕、羽田孜両内閣の蔵相、中井氏は羽田内閣 の法相で「非自民連立政権」を支えた。ともに、旧新進党、旧自由党 で小沢一郎現幹事長と行動を共にしてきた。

一方、農水相に就任する赤松広隆氏は旧社会党で当選1回生な がら書記長を務めた旧社会党の元プリンス。民主党に参加後は国対 委員長など裏方の仕事に回ることが多かったが、衆院選では選対委 員長として小沢一郎氏を支え、政権交代に貢献した。

旧社会党からは千葉景子元副代表(参院議員)も法相として入 閣、旧民社党系は川端達夫元幹事長を文部科学相に、直嶋正行前 政調会長(参院議員)を経済産業相に登用した。官房長官の平野博 文、環境相の小沢鋭仁両氏は鳩山氏の側近。防衛相の北沢俊美氏 は参院で外交防衛委員長などを歴任した。

--取材協力: Editor:Hitoshi Sugimoto, Takeshi Awaji

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