南ア財務相:ランド相場を市場に委ねる政策変わらず-景気は回復へ

南アフリカ共和国のゴーダン財 務相は、ランドの大幅上昇で国際競争力が低下している同国の製造業 や鉱業関連企業に対し、為替レート変更への政府のお膳立てを期待す べきでないとの認識を示した。

同相は14日、クレインモンドでインタビューに応じ、ランドの レートを市場に委ねる政策は「われわれがこれまで伝統的に取ってき たものであり、現時点でそれを変更する理由はない」と述べた。

ランドはドルに対し、年初から27%上昇。上昇率はブルームバ ーグがモニターする主要16通貨中、ブラジル・レアルに次ぎ2番目 に大きい。ランド高と世界的なリセッション(景気後退)の影響で、 南アの製造業の成長率は4-6月(第2四半期)、前年同期比でマイ ナス10.9%、1-3月(第1四半期)は過去最悪のマイナス22.1% だった。

ゴーダン財務相は、「国内の輸出企業と輸入企業の双方にプラ スとなる為替水準が望ましい」とした上で、「ランドをめぐる議論は、 話す相手や何が利益になるかによって多少偏ったものになることがあ る」と指摘した。

15日のヨハネスブルク外国為替市場で、ランドはドルに対し一 時、1ドル=7.3863ランドと、昨年8月6日以来の高値を付けた。

景気回復

ゴーダン財務相はまた、不動産の値上がりや金属価格の持続的 な上昇が、17年ぶりのリセッション(景気後退)に陥った南ア経済 の回復を後押しする可能性があると述べた。同国の第2四半期の国内 総生産(GDP)は前年同期比3%減と、3四半期連続でのマイナス となった。製造業や農業での生産の落ち込みが響いた。

同相は「われわれが現在経験している危機は、あすの朝にすべ てがなくなるというものではない。また今後2年よりも短い期間に過 去数年のような古き良き時代に戻れるわけでもない」とした上で、 「傾向としては、年内は経済の縮小ペースが鈍化に向かう」との見通 しを示した。

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