東洋糖株が連騰、飲料向けルチンやゆずポリフェ好調-一転最終増益に

東洋精糖の株価が連騰。機能食品 素材事業で飲料向けの売り上げが伸長、主力の砂糖事業での原材料コス ト抑制も寄与し、今期(2010年3月期)連結純利益は一転増益見通し となった。収益好転を評価した買いが優勢で、一時前日比8.7%高の 150円と2週間ぶりの水準を回復した。

東洋糖が15日発表した業績修正によると、10年3月期の連結純利 益は前期比6.3%増の5億2000万円を見込む。従来予想は同10%減の 4億4000万円だった。同社総務部の青山正明氏によると、機能食品素 材事業でルチンやヘスペリジンといった飲料向け添加物、ゆずポリフェ ノールなどの需要が想定を上回って推移。全売上高の9割近くを占める 砂糖事業で原材料の調達管理などを徹底し、上期(09年4-9月期) の仕入れコストが期初の想定ほど膨らまないことも寄与する。

砂糖の原料となる粗糖の2大生産地、インドとブラジルの異常気象 による砂糖不足を背景に、ニューヨーク粗糖先物価格は8月に28 年ぶ り高値を記録。足元では上昇基調が一服しているが、依然として歴史的 な高値圏にある。

青山氏は、年前半の粗糖相場の高騰を受け「今下期には仕入れコス ト増加が続く見通しだが、業績計画には織り込んでいる」と指摘。ただ、 顧客の食品メーカーなどへの製品出荷価格を引き上げ対応しているもの の、価格転嫁は十分に進んでおらず、「来期には一段の利益圧迫要因に なる可能性もある」と懸念を示していた。

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