仏アレバ送電・配電部門、アルストム連合に売却の公算-東芝など排除

【記者:Gianluca Baratti】

9月16日(ブルームバーグ):原子炉製造最大手の仏アレバは、送 電・配電部門の売却先として、東芝や米複合企業大手ゼネラル・エレ クトリック(GE)などの海外勢を退け、国内の企業連合を選ぶ公算 が大きい。ブルームバーグが実施した調査で、アナリストらの見通し が明らかになった。

調査結果によれば、アレバに92%出資するフランス政府は、同社 の送電・配電部門について、同部門の旧親会社である国内重電大手ア ルストムと、受配電・制御機器大手シュナイダーエレクトリックの企 業連合に売却する方針を決定すると予想される。調査対象となったア ナリスト12人全員がこうした見方を示した。

アレバの送電・配電部門の企業価値は推定40億ユーロ(約5330 億円)。事情に詳しい複数の関係者によれば、18日が最終提案の提出 期限となる。アレバは2004年にアルストムから同部門を9億2000万 ユーロで買収したが、世界の原子力発電市場の成長に対応する事業拡 大資金を賄うため、再び同部門の売却に動いている。

サンフォード・C・バーンスティーンで、アルストムや独シーメ ンスなど重電業界を担当するアナリスト、マーティン・プロゼスキー 氏は「これはすべてフランスの産業界の利害にかかわっている。3社 はいずれも極めて重要な企業だ。サルコジ大統領はこれらの企業と個 人的に親しい関係にある」と説明した。大統領は財務相だった04年当 時、アルストムの分割を回避するため、送電・配電部門をアレバに売 却するおぜん立てをした経緯がある。

事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件に語ったところでは、G Eとそのパートナーは18日までに買収提案を行うかどうかを現在検 討している。アレバの広報担当パトリシア・マリー氏は、買収案の提 出期限について確認を避けた。

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