メイテック株7月来安値、技術者の稼働率低下-減額と減配

メーカーの製品デザイン、開発技 術者を派遣するメイテック株が、一時7.3%安の1537円と大幅続落。 7月17日以来、約2カ月ぶりの安値を付け、長期トレンド転換の可能 性を内包する200日移動平均線に到達した。顧客先メーカーが研究開 発費を絞り込んでいる関係で技術者の稼働率が低下、15日に上半期 (4-9月期)業績予想を減額、減配を公表したことが嫌気された。

修正後の上半期業績見通しは、売上高が前年同期比37%減の260 億円、営業損益は37億円の赤字。前回予想と比べると、売上高で15 億円(5.5%)の下方修正、営業赤字額は想定より5億円拡大する。中 間配当は24円50銭とする予定で、前回予想から50銭の減配となる。

野村証券の大原一真アナリストは、「会社側が単体ベースで72% と見込んできた稼働率は実際には70%を割り込んだようだ。会社側は 下半期の前提を82%と置くが、本当に回復できるのか、不透明感が強 い」と指摘。目標株価1200円の継続を示唆した。

日本の自動車業界や精密産業は在庫調整が一巡し、生産が回復しつ つある。ただメイテックの場合、開発部門への専門技術者派遣が主力の ため、製造現場への技術者派遣業者と比べると、生産回復の影響を受け にくい事業構造だ。大原アナリストは、「大手製造業者は研究開発部門 の派遣技術者の採用に慎重な姿勢を見せていると言われ、下半期も環境 は厳しい」と話している。

メイテック単体の技術者稼働率は、第1四半期(4-6月)の平均 で71.6%と計画線を維持していたが、7月68.0%、8月67.1%と低 下、事業採算は急速に悪化している。同社IR担当の足立博之氏による と、「大企業のR&D(研究開発)投資は戻っておらず、先行きは厳し い」という。

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