世界株式のV字型回復は持続へ、中国が先導-ケネス・フィッシャー氏

富豪で投資家のケネス・フィッ シャー氏は、世界の株式相場は新興国市場主導の「V字型回復」のさ なかにあり、少なくとも向こう半年間は上昇が持続するとの見方を示 した。

フィッシャー氏はニューヨークでのインタビューで、「弱気相場 の規模が大きくひどいほど、通常、V字回復は大きくなる」と指摘。 「通常のV字回復は1年間続くが、今回の上昇相場は3月に始まっ た」と説明した。同氏はフィッシャー・インベストメンツ(米カリフ ォルニア州)の最高経営責任者(CEO)として280億ドル(約2 兆5400億円)の資産を運用している。

新興国市場と先進国市場の銘柄で構成されるMSCI・AC・ワ ールド指数は、3月9日に付けた6年ぶりの安値から65%上昇。S &P500種株価指数も同期間に56%上昇している。昨年9月に米リ ーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破たんして以来の1年 間で、世界の主要株価指数で上昇率トップとなっている上海総合指数 は同43%上げた。

フィッシャー氏は、中国株が強気相場を主導すると予想。同国政 府による4兆元(約53兆3000億円)規模の景気刺激策と過去最高 規模の融資が相場を後押しするとみている。ブルームバーグが8月 28日までの1週間に実施したエコノミストを対象とした調査による と、中国の国内総生産(GDP)成長率は2009年見通しの8.3%か ら、10年には9.5%に加速すると予想されている。

同氏は、「リーマン破たん後に中国市場が最高のパフォーマンス を見せているのは至極当然だ」と述べ、同市場が大規模な金融・財政 刺激策を背景にV字型の回復をけん引するとの見方を示した。同氏は 中国とブラジル、インドの株式の投資配分を「オーバーウエート」と している。一方、ロシア株式については、同国株価指数が今年に入っ てから90%強上昇し、割高となったとして、投資配分を「アンダー ウエート」に今月引き下げた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE