加賀電株大台割れ後一段安、一転営業減益-在庫持たず裏目

午前の取引でおよそ3カ月ぶりに 1000円の大台を割り込んだ独立系の電子部品商社、加賀電子の株価が 午後の取引で一段安。事務機器メーカー向けEMS(受託生産)、遊技 機器メーカー向けの部品販売がともに振るわず、今期(2010年3月 期)業績予想を前日に下方修正した。連結営業利益は一転減益見通しと なり、収益環境の厳しさを嫌気した売り圧力が高まった。

午後は一時5.5%安の976円まで下落。ブルームバーグ・データ で歩値・出来高情報を見ると、100株から1000株単位の取引が交錯。 減額修正を材料にした個人の売り、持ち高調整の売りが出ているようで、 午後1時48分時点で出来高は15万株を超え、期末前の3月13日に記 録した22万株以来の高水準に達している。

加賀電子が15日発表した業績下方修正によると、10年3月期の連 結営業利益は前期比29%減の16億円を見込む。従来予想は同16%増 の26億円だった。海外でのEMS事業で主要取引先の日系事務機器メ ーカーが減産傾向にあったほか、国内でも遊技機器メーカー向けの受注 が減少、売上高、利益ともに当初の計画を下回る。未定としていた今期 の年間配当金は30円(前期は40円)とする方針。

同社の滝沢淳浩・広報室長によると、「春先以降に顧客メーカーが 生産を持ち直す局面で、顧客の注文に対応しきれなかった。『在庫を持 たない経営』が裏目に出た」という。

もっとも、足元では需要の増減に対して機敏に対応できる体制を整 えており、「引き合い案件数が増加傾向にある省エネ関連製品を中心に、 今下期から来期にかけて受注・売上高を積み増したい」と、滝沢氏は話 している。省エネ製品としては、発光ダイオード(LED)照明や太陽 光発電関連の需要がおう盛としていた。

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