パナ電工:上期の営業利益は黒字へ-残業代などコスト削減(訂正)

パナソニックの連結子会社で住 宅建材や照明器具などを手掛けるパナソニック電工の今期(2010年 3月期)上期の営業利益は、昨年来の徹底的なコスト削減が想定以上 に進んだため、会社期初予想の収支トントンを上回り黒字を確保する 見通しだ。

最高財務責任者(CFO)の彦惣正義副社長が11日、ブルーム バーグ・ニュースのインタビューで明らかにした。同社は第1四半期 (4-6月)に52億5000万円の営業赤字と、期初予想の110億円 から赤字幅を大幅に縮めた。この流れが第2四半期も続いているとい う。

彦惣氏は「さまざまな構造改革が思った以上のスピードで進ん だ」と指摘。第2四半期の業績も「断定的なことは言えないが、趨勢 (すうせい)としては予想を上回るのは間違いない。純利益も当然そ れに伴って良くなる」と話した。

パナ電工は09年3月期の純損益が138億円と上場来初の赤字に 転落。派遣社員を含む人員削減や原価低減などの構造改革を進めてき た。その一環として4月からは全社的に賃金据え置きのまま就業時間 を20分間延長して残業代を節約。彦惣氏によると、残業代節約だけ で四半期ごとに35億円程度の営業利益押し上げ効果が見込める。

この残業代削減は上期だけの予定だったが、「今の状況だと下期 もご理解いただかないといけない」と語り、労組などの同意を得た上 で今期中は継続する意向を示した。

アジアへシフト

主力の配線器具や内装などの住宅・電材事業は少子化の影響で国 内市場の縮小が見込まれるため、中国やインドなどアジアの成長市場 に経営資源を集中させる方針。アジアの住設建材部門の売上高は今期 で100億円程度と予想しているが、「まだまだ伸びる市場。今後3 年間ぐらいでその倍は狙っていきたい」と期待を込めた。

国内シェアトップの発光ダイオード(LED)照明事業に関して は、世界的な環境意識の高まりで市場拡大が見込めると指摘。12年 度までに同事業の売上高300億円と3月に発表したが、「3月以降 も急速に普及が進んでいる。今の目標は個人的にはまだ低い」との見 方を示した。

パナ電工の11日株価終値は前日比26円(2.3%)高の1136円。

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