世界の航空業界、09年は110億ドルの赤字へ-IATAの最新見通し

国際航空運送協会(IATA)の 15日の発表によると、世界の航空業界は2009年に計110億ドル(約 1兆円)の赤字を計上する見通しだ。燃料価格が上昇し、運賃や貨物 輸送の収益が低下するなかで、6月に示した赤字予想を20億ドル拡 大した。

10年についてIATAは、「運送量の伸び回復が限定される」と し、赤字は38億ドルなると予測した。IATAが来年の予想を示し たのは初めて。

今回の予想は、多くの国で景気改善の兆しが出ているものの、そ の影響の航空業界への浸透は鈍い可能性を示唆している。ファースト クラスやビジネスクラスの旅客の落ち込みを受け、業界は人員や輸送 能力を削減。IATAは、1マイル当たりの平均旅客収入が今年、12% 減少すると予想した。6月時点では7%の低下を見込んでいた。

IATAのビジニャーニ事務局長は発表文で、「世界的な景気の混 乱は和らぎつつあるようだが、航空業界はまだ安全地帯に入っていな い」とし、「危機は続く」と述べた。

発表によると、今年の業界収入は前年比15%減の4550億ドルに とどまる見通し。

09年の赤字見通しを地域別でみると、欧州の航空会社が38億ド ルと、最大の損失を計上する見通しで、IATAは従来の赤字予想を 2倍余りに引き上げた。北米は26億ドルの赤字、アジア太平洋は36 億ドルの赤字がそれぞれ見込まれている。

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