新興市場借り入れコスト、リーマン破たん前の水準に低下-景気回復で

新興市場の借り入れコストは米証 券リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破たん前の水準に低下 した。世界的な景気回復で高利回り資産への需要が高まったことが背 景にある。

JPモルガン・チェースのEMBIプラス指数によると、米国債 に対する途上国債券の利回り上乗せ幅(スプレッド)はニューヨーク 時間15日午後5時7分(日本時間16日午前6時7分)現在、15ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の328bp。ベネズエラ 債とアルゼンチン債を中心にスプレッドが縮小した。この日のスプレ ッドはリーマン破産申請直前の2008年9月12日に付けた334bpを 下回った。

リーマン破たん時に先進国が発行する国債の安全性に回帰した投 資家が、高リスク資産の購入に動いている。各国が多額の資金を経済 に供給して借り入れコストの押し下げや景気てこ入れを図ったことが 影響している。米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ロ ーン市場の崩壊が引き金となった今回の信用危機は、金融機関に計1 兆6000億ドルの損失・評価損をもたらした。

ストーン・ハーバー・インベストメント・パートナーズで新興市 場債の運用を手掛けるパブロ・シシリノ氏(ニューヨーク在勤)は「新 興市場を中心に各国経済は予想より堅調に推移しており、相当な資金 がなお流入しつつある」と指摘した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE